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JTTA河田会長が初の海外協会訪問 日本がアジアの卓球をリードする存在に

2月中旬の某日、日本卓球協会の河田正也会長がマレーシア、シンガポールの卓球関係者を表敬訪問した。

河田氏が昨年6月に会長に就任して以来初となった海外訪問では、マレーシア卓球協会会長のTEE Lip Sin氏、シンガポール卓球協会会長のPOH Li San氏、国際卓球連盟(ITTF)事務局長代理のMounir BESSAH氏らをそれぞれ訪ねて面談し、各国の卓球強化・普及方針に関するヒアリングと、グローバルでの卓球競技の更なる発展に向けた意見交換を行った。

マレーシアは「目指せバドミントン」

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写真:JTTA河田正也会長(左)とマレーシア卓球協会会長のTip See LIN氏/提供:マレーシア卓球協会

マレーシア卓球協会はパーム油大手のPROSPER社を一族で経営するTEE氏が会長を務める。人口約3,300万人と東南アジア6位の人口を誇るマレーシアでは、猛暑のために屋外スポーツを日中に実施するのが難しいことから、室内競技が人気だ。特にバドミントンが国民的スポーツとなっており、五輪や世界選手権でのメダリストを輩出している。TEE氏は「卓球も中長期でその地位を目指したい。これを機に日本との交流を深めたい」とコメントした。

マレーシアは13つの州に60を超える卓球センターがあり、中華系マレー人のコーチを中心に育成強化を図ってきた。日本の卓球メーカーが代表チームをスポンサーしてきた経緯があり、近年は女子団体で世界選手権で予選リーグを突破するなど力をつけている。

シンガポールは世代交代中 少数精鋭での強化進める

馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)
写真:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)/提供:ittfworld

シンガポールは、フォン・ティエンウェイ、ユー・モンユら中国からの帰化選手が代表を牽引した時代が終わりを迎え、若い地元出身選手への世代交代を推進しているという。

シンガポール卓球協会のPOH会長は「人口が約550万人と少ない国。なので少数精鋭を前提として、国内7~8ヶ所の卓球センターから5歳以上の選手を選抜してナショナルチームで育てるシステムで強化を図っている」とその育成方針を河田氏に説明した。

シンガポール代表は日本のプロ、実業団、大学チームとの交流も積極的に行っており、日本を重要なパートナーと位置づけているという。

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