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男子は日鉄物流が初優勝 女子はデンソーが6年ぶりV<第73回全日本実業団卓球選手権>

<第73回全日本実業団選手権大会 日程:2023年7月27日〜30日 場所:岐阜メモリアルセンター(岐阜県)>

30日、4日間の日程で行われた全日本実業団選手権は最終日を迎えた。男子は日鉄物流ブレイザーズが初優勝。女子はデンソーが6年ぶりの優勝を果たして幕を閉じた。

接戦を乗り越えた日鉄物流、悲願の初優勝

髙見真己
写真:前期日本リーグでの髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)/撮影:ラリーズ編集部

群雄割拠の男子を制したのは日鉄物流ブレイザーズ。準決勝は松平健太、神巧也らを擁するファーストとの対戦だった。第一試合で藤村友也が松平健太を3-1で下すと、その後は互いに取られては取り返す展開となったが、最終五番手として登場した2年目の髙見真己が試合を締めて決勝進出を果たした。

続く決勝は昨季のJTTLファイナル4の王者、シチズン時計との対戦だった。試合はまたしても接戦となり、第5試合の藤村友也対三部航平に勝負はかかった。この試合は互いに譲らずフルゲームの接戦となったが、最後は藤村が利き手ではない右手でスマッシュを打ち込むというスーパープレイで試合を決めた。

日鉄物流ブレイザーズは2019年に日鉄住金物流からチーム名を変更。翌2020年にはJTTLファイナル4を制していたが、今回の全日本実業団を制するのは日鉄住金物流時代を含めても初めての快挙だ。

松下大星
写真:前期日本リーグでの松下大星(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部

昨年度優勝のクローバー歯科カスピッズは準決勝でシチズン時計に敗れ、3位に終わっている。

デンソーが前身のアスモ以来、6年ぶりの優勝

赤江夏星
写真:前期日本リーグでの赤江夏星(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部

女子を制したのは前期日本リーグチャンピオンのデンソー。準決勝は地元岐阜の十六フィナンシャルグループとの対戦だった。試合はマッチカウント2-2と接戦となったが、5番手として登場した小畑美月が加藤亜実をストレートで下し、決勝進出を決めた。

井絢乃
写真:前期日本リーグでの井絢乃(中国電力ライシス)/撮影:ラリーズ編集部

続く決勝は前回大会王者であり、前期日本リーグでは2位の中国電力ライシスとの対戦だった。

デンソーは1番手にキャプテンの野村萌が登場。昨季の全日本社会人王者、井絢乃に対してゲームカウント2-0とリードするが追い付かれる展開に。最終第5ゲームはデュースにもつれる接戦となったが、これを野村が制し、デンソーが先制。勢いそのままに2番手のルーキー、赤江夏星と3番手ダブルスの菅澤/赤江ペアが続けて勝利し、優勝を果たした。

デンソーは前身のアスモが2017年に全日本実業団を制して以来(2018年に会社の吸収合併に伴いチーム名変更)、7年ぶりの優勝だ。今春、インターハイ女子シングルスで優勝した大型ルーキーの赤江を迎え入れるなど、充実した戦力を擁したデンソーが前期日本リーグに続くタイトル獲得を果たした。

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