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9年ぶりVの野田学園 橋津文彦監督「お待たせしました」教え子のOBたちにも感謝<第50回記念全国高等学校選抜卓球大会>

<第50回記念全国高等学校選抜卓球大会 日時:3月24日~27日 場所:愛知県・スカイホール豊田>

27日、第50回記念全国高等学校選抜卓球大会が4日目を迎え、男子学校対抗決勝トーナメント準決勝、決勝が行われた。決勝では、野田学園が愛工大名電に3-2で勝利して優勝。2014年以来9年ぶりの快挙となった。

野田学園が9年ぶりの快挙

愛工大名電と野田学園の対戦となった決勝戦。1番シングルスでは、萩原啓至(愛工大名電高)、2番では三木隼(野田学園高)がそれぞれ勝利し、マッチカウントは1-1と並ぶ。

3番ダブルスを中村煌和/萩原(愛工大名電高)が制し、8連覇に王手を懸けるも、同時に開始した4、5番シングルスでは、芝拓人(野田学園高)、木方圭介(野田学園高)がそれぞれ勝利し、マッチカウント3-2で野田学園が勝利。

写真:野田学園高校/撮影:ラリーズ編集部
写真:野田学園高校/撮影:ラリーズ編集部

野田学園は、2013年度大会以来実に8年ぶりの高校選抜優勝を果たした。試合後、野田学園監督の橋津文彦監督が取材陣のインタビューに答えた。橋津監督の試合後のコメント、男子学校対抗決勝の試合結果は以下の通り。

野田学園高校 橋津文彦監督コメント

優勝の感想は

お待たせしました(笑)。

長かったです。実力の差もわずかなところまで来ているのかなとは思ってたんですね。でも、名電の選手1人1人を見たときに、ちょっとずつ差があったり、チャンピオンチームということもあって、その差をどう埋めるかという部分でかなり練習しました。

練習にも、(仙台育英時代の)教え子の岸川聖也や(野田学園OBの)吉村真晴、和弘、有延大夢たちが来てくれましたし、左左ダブルスの左左対策までやりました。

決勝のオーダーを見た感想は

本当は三木と萩原の勝負を狙ってました。4番、5番は分が良くない同士でしたが、オーダーも(ここまで来ると)関係ないですね。

後半に回ることは予測できた?

三木隼
写真:三木隼(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

(後半になるときに)1-2になるか、2-1になるだろうと選手達には伝えてました。あとは、準決勝までは僕がオーダーを全部決めてたんですけど、準決勝と決勝は子供達の意見に任せました。

ほぼ、芝と三木が中心となってオーダーは決めてました。

なぜ選手にオーダーを任せたか

今までそれでうまくいってないからです(笑)。選手たちで決めてた方が自分達らしいなと思ってました。

最後となった芝の試合を振り返って

(10-9リードの4ゲーム目で)3-1で決めろって話ですよね(笑)。

3年生が卒業して新チームとなった中で一番頑張ってるのが芝なので、あとは信じるだけかなと思ってました。細かな戦術のアドバイスはこの試合に関してはほとんどなかったです。

芝拓人
写真:芝拓人(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

岩井田の頑張りについて

岩井田
写真:岩井田雄斗(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

岩井田も準決勝、決勝と選手たちのオーダーの中で出ることが決まって、「俺?」みたいな顔をしていました。

岩井田がすんなりと負けなかったのもよかった。そのおかげで三木が劣勢から逆転できたのもあったので、2台進行の戦略ですね。

試合中では、最近Tリーグの解説をやらせてもらう機会があったんですけど、(頭が)冴えるんですよね。戦術とかこの1本で試合の流れが変わったとかを見られるようになりました。

その経験が活かされたか

そういう部分もあったと思います。どこで流れが変わったのかを判断することができました。あとは左左のダブルスも、水谷隼/丹羽孝希ペアの良い時と悪い時の両方を見て、ボールの避け方等をひたすら研究してました。

三木隼/木方圭介
写真:三木隼/木方圭介(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

ダブルスの練習相手が吉村真晴/吉村和弘ペアですからね。贅沢すぎる練習をしてきたんですけど、その甲斐もあって良い結果になったのかなと思います。

写真:吉村真晴/吉村和弘(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:Tリーグファイナルで勝利した吉村真晴/吉村和弘琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

夏に向けて

中学校に(26日に行われた中学選抜で優勝)プレッシャーかけられていたので、勝てて良かったです。

夏の総体で勝ってこそ本物だと思っています。

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