卓球、どうやって始める?用具選びの要点を解説

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去年の東京オリンピック・パラリンピック以降、卓球を始める人が多くなったという実感を語ってくれた藤井寛子さん。

コーチを務める卓球教室では初心者のレッスンも行っている。そんな藤井さんが、これから卓球を始めたい人へのアドバイスを語ってくれた。(取材・文/二株麻依)

>>第1回:盛り上がる卓球人気 老若男女がハマるその魅力とは?

基礎を教えてくれる指導者を頼る

——卓球を始めたい人がまず探すのは卓球場だと思うのですが、探し方のポイントはあるでしょうか。

藤井寛子(以下、藤井):まず、卓球の情報を出しているサイトなどを参考に、自分の家の近くにあるところを探してみてください。あと、「荒川区」「卓球場」って検索すると出てくることも多いので、ネットをうまく使ってもらえると良いのかなと思います。卓球の情報をまとめた雑誌もあるので参考になるかと。

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——最初は指導者がいるところに行ったほうが良いのでしょうか?

藤井:はい。やはり最初の基礎はすごく大事だと思っています。フォームや、リズムの取り方など。最初の基礎の部分がうまくいくと、あとからの伸びしろは、家を作るのと同じ。土台がしっかりとしていれば、そこの上に建つ家はしっかりした大きなもの、立派なものが建つと思うので、初心者の人は、一番大事な基礎をしっかり指導者に習った上で練習を積んでもらうと上達が早いと思いますね。

——指導者はどのように選んだら良いのでしょうか?

藤井:卓球教室のホームページなどに、指導者がどういうことを信念にして教えているのかが書いてあるところを探すと良いと思います。基礎からしっかり教えてもらえるところを探せると良いのかなと。それから、1回行ってみるのも大事だと思います。指導者との相性もありますし。初めてだとすごく緊張すると思いますが、体験レッスンにまずは行ってみて、自分に合ったところを選んでほしいです。

予算は1万5000円前後 ラケット・ラバー選びのコツ

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——ラケットやラバーはすごく種類ありますけど、どうやって選べばいいのでしょうか。

藤井:まず初心者は、あまりボールが弾みすぎないラケットやラバーを選ぶと良いです。強い選手と同じ、ボールが弾むラケットやラバーを使いたいなって思うこともあると思いますが、強い選手は長年打ってきて手の感覚がついているので、コントロールができる技術があるんですよね。ですが、始めたばかりの人は、まだフォームのスイングが遅かったり、角度が定まらなかったり、手の感覚がついていない分、コントロールができません。スイングなどの基礎を学ぶためにも、まずはあまり弾まないラケット、ラバーを選ぶと良いと思います。ラケットの中にはボールが弾みやすくなる素材が入っているものもありますが、そういうものがあまり入っていない木だけのラケットをまずは選んで、ラバーも厚過ぎない真ん中ぐらいのものを使ってみてください。ラリーがだいぶできるようになってきてから少しずつ変えていく方がいろんな技術が身につきやすいですよ。

——値段も幅がありますが、安く揃えるとしたらどれぐらいでしょうか。

藤井: そうですね。だいたい1万円台。うちの卓球教室で始めたお子さんが使っているのは、ラバー両面で約6000円。ラケットで約8000円だから、1万4000円ぐらいですね。あと、ラバーが貼ってある状態で売られているラケットはあまりおすすめしません。フォームを作っていこうと思っても、崩れてしまうことがあるので。やっぱりちゃんと卓球を始めたいなっていう人には、最初は安いものでも良いので、ちゃんと自分たちで貼りつけて変えられるラバー、木材のラケットでやってほしいなと思いますね。

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——経験者が数十年ぶりに再開する時は、道具の見直しは必要?

藤井: そうですね。昔のラバーを貼っている人もいますが、ボールが弾みにくいですね。ある程度ご年配で経験のある人には、少しだけ弾むラバー・ラケットの方がおすすめです。球も昔は直径38ミリのセルロイド製のボールでしたが、今は40ミリのプラスチック製になったことで打球感が変わりました。試していただけたら分かると思いますが、ラバーやラケットの見直しが必要な場合もあります。

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