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【東京五輪・卓球】水谷隼・伊藤美誠、日本卓球界史上初の金メダル獲得 “最強中国”の壁崩す

国際大会 【東京五輪・卓球】水谷隼・伊藤美誠、日本卓球界史上初の金メダル獲得 “最強中国”の壁崩す

2021.07.26 文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

26日、東京五輪卓球競技の混合ダブルス決勝に、日本から水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアが登場。ゲームカウント4-3で中国ペアを下し、日本卓球界史上初の五輪金メダルを獲得した。

第1シードの中国ペアと対戦

東京五輪から採用された新種目である混合ダブルス。日本卓球界初の金メダルを目指す水谷/伊藤ペアに立ちはだかるのは、“卓球帝国”中国の許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン)ペアだ。

写真:許昕(シュシン)・劉詩雯(リュウスーウェン)の中国ペア/提供:ITTF
写真:許昕(シュシン)・劉詩雯(リュウスーウェン)の中国ペア/提供:ITTF2019年スウェーデンオープン決勝、2019年ドイツオープン決勝での両ペアの対戦は、それぞれ2-3とあと一歩のところで日本ペアは敗れている。

左ペンドライブ型の許昕の“唯一無二”とも言われる独特なドライブと、2019年世界女王の劉詩雯の巧みなコース取りは抜群のコンビネーションを誇る。その中国ペアに、日本ペアはどのような戦いを見せるのか注目が集まっていた。

水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)
写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF

水谷・伊藤が金メダル

立ち上がり、許昕の2連続チキータに伊藤が対応できず、そのまま4連続失点。日本ペアの準決勝までなら決まっていたはずのボールも、中国ペアはあと1本多く返してくる。第1ゲームは中国ペアに軍配が上がった。

第2ゲームも中国ペアの思い切り良いプレーが炸裂する。全く守りに入らない中国ペアが得点を重ね、日本ペアは1-8とリードを許す苦しい展開に。そこから5-8と追い上げたタイミングで中国が“らしいタイミング”でタイムアウト。流れを切られた日本ペアは7-11でまたもゲームを落としてしまう。

写真:混合ダブルス決勝戦 立ちはだかる許昕・劉詩雯/提供:ロイター/アフロ
写真:混合ダブルス決勝戦 立ちはだかる許昕・劉詩雯/提供:ロイター/アフロ準決勝ではやりたい放題に炸裂していた伊藤のバックが、この決勝では上手く決まらない。許昕の横回転の入ったドライブや緩急のあるボールに対しミスを重ねてしまうが、第3ゲーム中盤から徐々に伊藤のバックに安定感が戻り、第3ゲームを日本ペアが取り返した。

第4ゲーム、許昕に回り込み横入れのスーパープレーを見せられるも、水谷が全くミスをせず、好プレーを連発。逆転で第4ゲームも日本ペアが奪取した。

写真:水谷隼(木下グループ)・伊藤美誠(スターツ)/提供:ロイター/アフロ
写真:水谷隼(木下グループ)・伊藤美誠(スターツ)/提供:ロイター/アフロ奪った側が金メダルに王手をかける勝負の第5ゲーム。勢いに乗る日本ペアが序盤からリードする。中盤で6-6と追いつかれるも9-8リードで日本側がタイムアウト。タイムアウト明けの大事な1点を日本側が奪い、11-9で日本ペアが奪い、金メダルに王手をかけた。

第6ゲームも日本ペアが攻めの手を緩めない。しかし、中国も“最強”も名に恥じない粘りを見せ、ゲームを奪取し、勝負の行方は最終第7ゲームへ持ち越された。

序盤から水谷/伊藤が冴えたプレーを連発し、8-0とリード。勢いは止まらず、得点を重ね、見事水谷/伊藤ペアが日本卓球界史上初の金メダルを獲得した。

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