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憧れは平野美宇と劉詩雯 14歳でTリーグ入りした“日本卓球界期待のホープ”篠原夢空

卓球×インタビュー 憧れは平野美宇と劉詩雯 14歳でTリーグ入りした“日本卓球界期待のホープ”篠原夢空

2021.05.18 取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)
篠原夢空、夢の空と書いて「ゆら」と読む。この名前を覚えておいて損はない。近い将来、日本女子卓球界で上位に食い込んでくるであろう期待のホープだからだ。

貝塚第二中学3年生ながら、篠原はTリーグ女子3連覇を成し遂げた日本生命レッドエルフのメンバー入りを果たしている。全国中学選抜でも全勝でチームの2連覇に大きく貢献した。

「K-POPでダンスを踊ることが好き。特にBTSが好きです!」。趣味を語る姿は中学生らしさ全開だが、卓球では全日本選手権一般の部で勝利するなど大人顔負けの実力を備えている篠原に話を聞いた。

篠原夢空
【篠原夢空(しのはらゆら)】愛媛県出身。2006年9月14日生まれの14歳。ジュニアアシスト卓球アカデミー(以後、ジュニアカ)に所属する貝塚第二中学3年生。2016年全日本選手権カブの部優勝、2018年東アジアホープス大会団体戦優勝、2019年全日本選手権カデット13歳以下の部優勝と数々の実績を誇り、中学生ながらTリーグ・日本生命レッドエルフのメンバー入りを果たした期待のホープこのページの目次

  • [6 特集・日本生命レッドエルフ第2弾 なぜ日本生命は強いのか?]()

世代トップを歩んできた“期待のホープ”篠原夢空

“日本卓球界期待のホープ”と呼ぶにふさわしい実績を篠原は持っている。

写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:槌谷昭人
写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:槌谷昭人愛媛県の松山卓球教室で腕を磨いた小学生時代、全日本カブ(小学4年生以下)でシングルス優勝と世代日本一に輝いている。篠原に小学生時代の卓球生活を尋ねたときに「全国で初めて優勝したから思い出に残っています」と真っ先に口にしたのがこの試合だ。

貝塚第二中に進んでからも、日本代表への“登竜門”とも言える全日本カデットで2019年にシングルス優勝を果たした。決勝では張本智和の妹でもある張本美和(現・木下アカデミー)に勝利し、中学でのタイトルを手にした。

相手は張本智和選手の妹で有名。自分は無名。思い切ってやりました」。ゲームカウント0-2から逆転して掴み取った栄冠を振り返った。

写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:槌谷昭人
徐々に緊張が解けたのか、中盤からは明るい笑顔でインタビューに応じてくれました

中学からは単身大阪へ“卓球留学”

小学生のときから世代トップを歩む篠原が進路に選んだのは、日本生命レッドエルフの下部組織であるジュニアカだった。「環境がすごく良いし、コーチがたくさんいて、良いなと思った」と地元の愛媛を出て、大阪の貝塚第二中に通いながら寮生活を送っている。

写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:槌谷昭人
写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:槌谷昭人親元を離れて中学からは大阪で卓球をする。小学生にとっては大きな決断だが「全然寂しくなかったです」とあっけらかんと話す。

「試合で負けたら怒られるから家はちょっと怖かった…(笑)」と苦笑い。そういう意味では、“怒る指導”のないジュニアカの環境は、篠原にぴったりだった。「自分のペースでできるからとても良い」と伸び伸びと実力を磨いている。

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