• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 「W杯」王者フランスもターンオーバー失敗、スペインも大幅ターンオーバーなら日本代表にチャンスも
キリアン・ムバッペ,サッカー

「W杯」王者フランスもターンオーバー失敗、スペインも大幅ターンオーバーなら日本代表にチャンスも

写真:キリアン・ムバッペ、Kylian Mbappe(提供:AP/アフロ)
11月30日、カタールW杯グループD「チュニジア対フランス」の一戦が行われ、1-0でチュニジアが大金星を挙げた。

フランスはエースエムバペやジルー、グリーズマン、デンベレといった主力を温存するローテーション策でこの試合に臨んだが、完全に裏目に出た形となった。

グループEのスペイン代表も同じようにローテーション策を講じてくれれば、日本代表にもチャンスがあると言えるだろう。

フランスがまさかの敗戦、ローテーション策の難しさ

フランスのチュニジア戦は、攻撃陣を大幅に入れ替えるローテーション策の難しさを象徴するような試合となった。

グループリーグ2連勝しており、3戦目の相手が明らかな格下であるチュニジアということもあり、エムバペを含む大幅なローテーション策を講じた。

決勝トーナメントを万全の状態で戦うためにある程度チームの質が落ちるのは仕方がないとの判断だが、あまりにもローテーション策が機能せず連携面が低下したことで、チュニジア相手に大苦戦となってしまう。

チュニジアに関しても、フランスに勝利すれば「オーストラリア対デンマーク」の結果次第では決勝トーナメント進出が可能であったため、最高のテンションでフランスに挑んだ。

前半からエンジン全開でフランスにプレスをかけたことで、フランスを機能不全に追い込んだのだ。

フランス代表は後半13分にワフビ・ハズリに先制点を奪われると、後半18分にエムバペ、後半28分にグリーズマン、後半34分にデンベレを投入し反撃を試みるも、同点弾を奪うには時間が足りずチュニジアに屈することとなった。

日本代表が5人のスタメンを入れ替えたコスタリカ戦と同じように、フランス代表も結果的にローテーション策に失敗したということになる。

W杯という短期決戦で大幅なローテーション策を講じることがいかに難しいことなのかが改めて示された試合であったと言えるだろう。

日本代表はチュニジアの戦い方がスペイン戦のヒントに

チュニジア代表は、残念ながらオーストラリアがデンマークに勝利したことで決勝トーナメント進出はならなかった。

しかし、果敢にプレスを掛け続けフランス相手に大金星を挙げるなど、その戦いは賞賛に値する。

日本代表はこのチュニジア代表の戦い方を参考にして、スペイン戦に臨むべきだろう。

スペイン代表はイエローカードを1枚もらっているブスケツや2試合連続でスタメン出場しているガビやペドリ、そして3トップのアセンシオとオルモ、F・トーレスの6人のうち半数程度はローテーションさせるのではと予想されている。

DF陣も1人~2人はローテーションさせる可能性が高いことからも、連携面ではワンランク落ちるはずだ。

日本代表は前半から怪我人を除くベストメンバーで臨み、序盤から果敢にプレスを掛けて少ないチャンスに懸けるべきだろう。

ローテーション策を講じたチームは、中盤の連携がスムーズにいかなくなる可能性が出てくるため、引き過ぎず中盤でもしっかりとプレスをかけたいところだ。

運命のスペイン戦は、明日12月2日の4:00(日本時間)にキックオフ予定だ。

関連記事