「W杯」全体練習合流の冨安はスペイン戦で復帰の可能性大、スタメンか後半からか森保監督の決断はいかに
写真:冨安健洋(PA Images/アフロ)
日本代表がスペインに勝利するためには、この男の存在が必要不可欠だ。
11月29日、冨安健洋が日本代表の全体練習に合流した。
圧倒的な攻撃力を誇るスペイン代表を失点ゼロで抑えるべく、日本サッカー史上最高のDFが立ちはだかる。
冨安を使うならばスタメン?・それとも後半から?
冨安がワールドクラスのDFであることは誰もが知る事実だ。
イングランドプレミアリーグで首位を独走するアーセナルでも、そのディフェンス能力は大きな評価を得ている。
アーセナルで背番号10番を付けるエミール・スミスロウは、「練習で誰も冨安を1対1で抜けない」と話している。
これがいかに凄いことなのか。
ガブリエル・ジェズスやブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴールなど、名だたるスター選手が冨安を1対1で抜けないということは、そのレベルはすでに世界トップクラスであることを意味している。
しかし、そんな冨安は太もも裏の故障を抱えている。
カタールW杯もドイツ戦の後半に出場しただけで、その実力を完全に発揮しているとは言えない。
結果論だが、もしもコスタリカ戦で冨安が伊藤洋輝の代わりにピッチにいたならば、試合結果は違ったかもしれない。
11月29日、そんな故障を抱える冨安が全体練習に合流した。
不安は残るが、このタイミングで全体練習に復帰するということは、試合に出場する可能性が高いことを意味している。
ポイントは、「スタメンで使うのか」、それとも「ドイツ戦のように後半から使うのか」だろう。
結論から言えば、スタメンで使うべきだと言える。
スペインは引き分けでも決勝トーナメントに進出できるため、前半で1点取ればその後は無理せずにゲームを進めていくだろう。
そういった状況で冨安を後半から投入しても、大きな影響は与えられない。
それよりも、冨安をスタメンで起用し、少しでも0-0の時間帯を長くすることが重要だと言える。
後半のいけるところまで冨安を引っ張り、その後谷口などに交代する方が、圧倒的に勝てる確率が高くなるはずだ。
1対1に強い板倉と冨安を3バックの左右で使うことで強固なDFラインを実現できる
冨安の使い道もまた難しい。
両足が利き足であり、CBもSBもこなせる万能な選手なだけに、「どこのポジションで起用するか」も大きなポイントとなるだろう。
ここはやはりスタートは左SB、3バックへの変更後はの左CBだろう。
右サイドに板倉、左サイドに冨安というスピードがあり1対1に強いDFがいれば、非常に心強い。
吉田麻也は真ん中にどっしりと構え、中途半端なパスは出さずにセーフティなプレーを心掛けたいところだ。
スペイン戦のスタメン発表の際に冨安の名前があるだけで、日本のサッカーファンは「もしかしたらいけるかも」と期待することができるはずだ。
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