
高井幸大の台頭で存在感の薄れたアーセナルの冨安健洋、キャリアを好転させる方法は一択か
冨安健洋(写真:ロイター/アフロ)
わずか6分。
これが今季の冨安健洋がアーセナルの試合に出場した時間だ。
実力が原因で出れなかったわけではなく、怪我によってプレーできる状態ではなかったのだ。
川崎フロンターレの高井幸大(20)が日本代表でのプレー時間を増やしクラブW杯で活躍するなど台頭してきており、冨安の存在感は日増しに薄れてきている。
果たして冨安のキャリアはこのまま停滞してしまうのだろうか?
次のキャリアで冨安は間違いなくCBでプレーすべき
右膝の手術を2月に行った冨安は、現在リハビリを続けていて、復帰時期は2025年の終わりごろと予想されている。
アーセナルとの契約自体は2026年6月までとなっているが、契約が延長される可能性は極めて低いだろう。
2026年1月もしくはフリーとなる夏に移籍することになるはずで、残念ながら冨安はクラブのタイトルに大きく貢献できるような結果は残せずに去ることとなる。
しかし、サッカー選手としてのキャリアが終わったわけではない。
過去にも大怪我を乗り越えてチームの主力となり活躍を続ける選手は何人も存在する。
冨安も2026年夏の段階でまだ27歳とサッカー選手としての未来は十分残されている。
焦らずに膝を治し徐々にコンディションを上げていけば、その実力によって再び輝けるはずだ。
キャリアを好転させる方法は一択だろう。
「SBではなくCBとしてプレーすること」だ。
身長188センチとサイズのある冨安は、SBのようなスプリントを繰り返すポジションは負荷が大きい。
まして怪我をしやすい体質ならばなおさらだ。
CBも相手チームのカウンター時には全力でスプリントをして自陣に戻らなければならないケースもあるが、SBと比べればその頻度はかなり低い。
フィールドを広く視野に入れながらプレーでき予測しながらプレー可能となることで、膝への負担は大幅に抑えられるはずだ。
CBは経験値が重要となるポジションゆえに30代になってもプレーしやすいポジションだといえる。
サッカーIQと身体能力が高い冨安ならば、30代半ばまで欧州の舞台でプレーできるだろう。
「完治させ焦らずゆっくりとコンディションを上げ、次のキャリアではCBとしてプレーすること」
これらが冨安のキャリアを好転させるポイントだといえるだろう。
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