
中南米W杯は出場枠が32から48チームに大幅増、日本代表は余裕を持ったチーム強化が可能に
写真:久保建英(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
3月15日、FIFA(国際サッカー連盟)は2026年に開催される北中米W杯の予選方式を4チームずつ12グループに分けることを発表した。
出場チーム数もこれまでの32から48に変更となる。
決勝トーナメントはベスト32からとなり、各組上位2チームと3位の中の上位8チームが進むことになる。
アジア枠が「4.5」から「8.5」に変更
2026北中米W杯では、大会内容が大幅に変更となるが、日本代表に大きく関連するのが「アジア枠の拡大」だろう。
従来は「4.5」だったW杯の出場枠が、なんと「8.5」に増加するのだ。
これにより、日本代表がW杯の出場切符を逃す可能性は極めて低くなったと言えるだろう。
2023年の10月からは早速1次予選が始まるが、FIFAランキングで上位に位置する日本は免除となっている。
日本以外の韓国やサウジアラビア、イラン、オーストラリアといった国も、予選敗退の可能性がかなり低くなるはずだ。
アジア枠数変更で日本代表はじっくりとチーム強化をすることが可能に
日本代表にとってW杯予選は毎回厳しいものであった。
対戦相手自体は格下か同レベルであるため勝率は高いはずだが、広いアジアの中を移動しながら戦わなければならないため、本来の実力が出せないケースも多々あった。
しかし、W杯のアジア枠が大幅に増えたことで、ある程度選手のローテーションを組んでも予選突破ができるようになったと言えるだろう。
毎回欧州で活躍する日本人選手全員を呼ぶのは、選手にも大きな負担が掛かり、所属クラブへの印象も悪くなってしまう。
これまでであれば、多少コンデションが悪かったり少し足を痛めていたとしても、長時間のフライトで日本代表に合流していた。
今回の変更で、そういったケースでは合流を見送りやすくなったと言える。
さすがに最終予選はメンバーを落とせないが、それまでは欧州所属の主力選手にこだわらず、Jリーグを含めたコンディションの良い選手を中心に戦うこともできるだろう。
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