久保建英とレアル・ソシエダがさらなる高みを目指すために欠かせないサディクの存在
左:久保建英 (Photo by Masashi Hara/Getty Images) 右:ウマル・サディク(Photo by Soccrates Images /Getty Images)
昨季ラ・リーガで4位を確保し、CLの出場権を獲得したレアル・ソシエダ。
実に10シーズンぶりのCL参戦となるが、鍵を握るのはやはり日本代表MF久保建英だろう。
ついに才能が開花し、満を持してCLに挑むシーズンとなる。
しかし、ソシエダがより強く、高みを目指すために才能を発揮すべき選手がもう1人存在する。
それが「ウマル・サディク」だ。
昨季は期待されながらも右膝の前十字靭帯断裂で長期離脱
サディクはアルメリアの選手としてスペインの2部(セグンダ)で2020-2021シーズン20得点、2021-2022シーズン18得点を挙げ、2022-2023シーズンはラ・リーガに初挑戦。
開幕から3試合で2得点を挙げ、レアル・ソシエダに移籍してすぐに1得点を挙げるなど、その期待値は非常に高かった。
当初はセルロートが2番手のCFで、サディクは1番手のCFとして期待されていたわけだが、第5節のヘタフェ戦の前半に負傷交代してしまう。
右膝の前十字靭帯断裂で長期離脱となり、早くもシーズン終了となってしまったのだ。
ソシエダとしては、2000万ユーロ(約26億円)をかけて獲得した選手だっただけに、大きな痛手となった。
ソシエダが新シーズンで躍進するにはサディクの存在が必要不可欠
ソシエダは、現在セルロートの買取り交渉を続けている。
過去2シーズン、ブンデスのライプツィヒからレンタルしている選手だが、昨季は公式戦16得点を挙げる活躍を見せた。
それゆえに、ソシエダとしてはCFの層を厚くするために完全移籍で獲得したいと考えているわけだ。
しかし、もしもセルロートを獲得できたとしても、昨季のようにCFのファーストチョイスになるようでは、ソシエダの躍進はないだろう。
ある程度前線での守備もでき、ソシエダのサッカーを熟知して実績も出しているが、決定機を外すことが多すぎるからだ。
久保建英を筆頭に、ダビド・シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、オヤルサバルといったワールドクラスの選手たちが揃っている。
彼らは得点力もあるが、チャンスを作る能力やアシストをする能力にも長けている。
そのクラブのレギュラーCFとしてプレーするならば、公式戦20得点は挙げなければ合格点とは言えない。
実際に数多くの決定機を外しており、その数はラ・リーガの中でもトップクラスだ。
サディクが復帰し、以前のようなプレーができるのであれば、間違いなくCFのファーストチョイスとなることだろう。
果たしてセルロートはソシエダに残留できるのか、そしてサディクが万全のコンディションで新シーズンを迎えられるのか。
久保と共に注目しよう。
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