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“イエローボーラー桑木”をよろしく! 初V狙う20歳がもくろむ『知名度アップ』

ツアーでは珍しい“イエローボーラー”。20歳の桑木志帆が初優勝を狙う。(撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 3日目◇1日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

女子ツアーでは珍しいカラーボール(イエロー)を使用する桑木志帆が3日連続のアンダーパーとなる「71」をマークし、トータル7アンダーで首位に並んだ。首位には他に岩井明愛、藤本麻子、宮田成華が並ぶ大混戦。4人の中でただ一人、最終組ではなく1つ前の組に入ったことが、桑木にとってプラスに働くかもしれない。

「今日は50点。1Wがフェアウェイに行ったのは1回だけで、そこからリカバリーできたのが良かったという内容でした」。ティショットで1Wを使用しなかったホールもあるため、記録上フェアウェイキープは3回あったが、この日はラフ、バンカーから難しいセカンドショットの連続だった。

10番パー4ではティショットが左のバンカー。アゴが近く、さらに木越えという2打目となったが、残り136ヤードを9Iでグリーンに着弾させた。結局、傾斜に戻され、ボールはグリーンをこぼれたものの、3打目のアプローチを寄せてパーセーブ。ピンチは何度もあったが、ボギーにしたのは2ホールだけと最後まで耐え続けた。

最終日最終組は昨年の「リゾートトラストレディス」(4位)で一度だけ経験している。そのときは「前半はまだ自分のペースで回れたんですけど、後半になって組全体が重苦しい空気になってからは、自分も伸ばせなくなってしまいました」と振り返る。今回、首位タイながら最終組から外れたことはプラスにとらえており、「少しは気持ちが楽だと思う」。最終組の3人がけん制し合う展開になれば、前を回る桑木にとってはチャンスだろう。

レギュラーツアーに常時参戦している選手でカラーボールを使用するのは、桑木の他に1~2人いる程度。かなりレアな存在だ。「物心ついた時からずっとカラーボールでオレンジを使ったこともあります。私にとってはこれが普通なんです。見やすい、探しやすい、誤球しないの3つがいいところですね」。中でも上空でボールを見失うことがないのが、メリットだという。

高校3年生だった2020年8月、コロナ禍で試合がないジュニアたちのために石川遼が開催した大会「The One」で同い年の岩井明愛に2打差をつけ、全国レベルでは初めての優勝。会場は今大会が行われている戸塚CCのお隣、横浜CCだった。

「同期では岩井姉妹が目立っているけど、私の存在も皆さんに知ってもらいたいです」。最終日にその明愛らとの争いを制して初優勝を挙げれば、イエローボールがトレードマークの桑木志帆として、知名度も一気に全国区になるはずだ。(文・田中宏治)

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