
写真:クリスティアーノ・ロナウド(Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images)
イギリスの「スカイスポーツ」は8月31日、「C・ロナウドは少なくとも1月までクラブにいることを受け入れた」と報じた。
37歳のC・ロナウドは、今季先発出場が1試合のみで無得点となっており、キャリア最大の苦境に立たされている。
サウジアラビアのクラブからの巨額報酬も受け入れず
(Photo by Artsanova)
C・ロナウドは、昨季CLの出場権を逃したマンチェスターユナイテッドの姿勢に疑問を感じ、移籍を希望していた。
サウジアラビアのクラブからは、なんと2年契約で2億1100万ポンド(約341億円)という巨額報酬を提示されたが、本人がCLへ出場するチームへの移籍を希望しこれを拒否。
チェルシーやナポリ、ドルトムント、かつて自身がプレーした古巣スポルティングなどが候補に挙がったが、合意には至らなかった。
C・ロナウドがCLにこだわる理由
サッカー選手ならば、なるべく大きな大会に参加したいと思うのは当然だ。
しかし、C・ロナウドがCLにこだわる理由は、それ以外にもあると思われる。
それは、「CLの最多得点記録を伸ばしたい」という想い。
2022年9月1日現在、C・ロナウドはCLに186試合出場し141得点を記録している。
これはCLの歴代最多記録だ。
2位のメッシも通算125ゴールと凄まじいが、C・ロナウドはそのメッシよりも更に記録を伸ばしている。
普通に考えれば何十年も抜かれることのない偉大な記録であり、現役を終えるまでの残り期間をこの大会にこだわる必要はない。
しかし、この時代にはすでに新たな2人の怪物が誕生しているのだ。
(次のページ「エムバペとハーランドの未来」へ続く)
エムバペとハーランドの未来
フランスの至宝エムバペは、23歳ながら完成されたフットボーラーだ。
リーグアンでは4年連続得点王を獲得しており、今後CLの得点記録を破竹の勢いで伸ばしていくことが容易に予想できる。
そして22歳のハーランドもまたエムバペと肩を並べるレベルに達している。
すでにマンチェスターシティに移籍してからの5試合で2試合連続ハットトリックを含む9得点を記録しており、CLの優勝を狙えるマンチェスターシティであれば毎年数多くのCLの試合に出場できる。
「得点力」で言えばエムバペすらも凌駕するレベルなだけに、12~13年後にC・ロナウドの記録を抜いていたとしても不思議ではない。
「この2人の怪物が引退した後もCLの最多得点記録保持者でいたい」
これがC・ロナウドがCL出場チームへの移籍にこだわる理由なのではないだろうか。
(Photo by efks)
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