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CF問題を解決したソシエダの象徴オヤルサバル、CLベンフィカ戦でも泥にまみれ勝利を引き寄せられるか

写真:オヤルサバル(ムツ・カワモリ/アフロ)
10月24日(日本時間10月25日4:00~)、CLグループD第3節「ベンフィカ対レアル・ソシエダ」の一戦が行われる。

日本代表MF久保建英は右WGでスタメン出場が濃厚だが、CFはスペイン代表FWオヤルサバルが務める可能性が高い。

ソシエダにとって今季大誤算となったCFのポジションを、チームの象徴であるオヤルサバルが完璧にこなしている。

今季すでに5得点1アシストを記録しているオヤルサバルは、ベンフィカ戦でも得点やアシストといった数字はもちろん、前線からの激しいプレスでチームの勝利に向けて走りきることだろう。

CFが定まらず開幕から躓くもオヤルサバルがCFで結果を残す

ソシエダには、CFでプレーできるカルロス・フェルナンデスやサディク、アンドレ・シウバの3選手が在籍している。

昨季序盤の大怪我から復帰していたサディクが開幕前の段階で思ったほどチームにフィットしておらず、レンタルで獲得したアンドレ・シウバも怪我から復帰できていなかったこともあり、シーズン開幕から3試合はカルロス・フェルナンデスが起用された。

しかし、正直なところフェルナンデスのクオリティはラ・リーガ上位を争うクラブのレギュラーFWとしては低く、チームの攻撃を停滞させる原因となった。

格下相手に3連続引き分けとなり、スタートダッシュに失敗した大きな原因であったといえるだろう。

サディクは後半途中から出場してもチグハグな動きでまったく周囲と連携が取れず、復帰したアンドレ・シウバもキレが戻っておらず10月16日に再び負傷離脱してしまった。

頼りになるCFが1人もいない危機的な状況を救ったのが、キャプテンのオヤルサバルだった。

自身も大怪我から復帰しコンディションが戻らず左WGのポジションで苦戦していたが、CFに起用されたことで良さを活かせるようになった。

かつてスペイン代表のエース候補であり、ソシエダの象徴であったプライドは胸の奥にしまい、とにかく前線から激しくプレスをかけ続けた。

主役になろうとするのではなく、泥臭く、相手のボールを奪い、身体を張って味方にボールを繋ぐことに集中したのだ。

最前線でビルドアップを追い回し、前線で身体を張り起点になってくれることで、バレネチェアや久保建英が前を向いてプレーできる時間が増えていった。

結果的に彼らのチャンスメーク力によってオヤルサバル自身にもビッグチャンスが多くなり、得点量産に繋がっている。

ベンフィカ戦もオヤルサバルは前線から激しくプレスをかけることだろう。

90分間持たせることなど考えることなく、ただチームの勝利のために走り、身体をぶつけ続けるはずだ。

果たしてソシエダはバレネチェアと久保、そしてオヤルサバルの3人がベンフィカのDF陣を粉砕することができるのか、注目だ。

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