オヤルサバルのCF起用という最適解を導き出したソシエダ、レアル&インテル撃破なるか
写真:オヤルサバル(ムツ・カワモリ/アフロ)
インターナショナルマッチウィークも終わり、週末には各国リーグ戦が再開される。
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、ここから怒涛の過密スケジュールがスタートする。
ラ・リーガのレアル・マドリード戦(アウェー)、CLのインテル戦(ホーム)とメガクラブとの試合が続いていくわけだが、希望はある。
前節のグラナダ戦で「オヤルサバルのCF起用」という最適解を導き出せたからだ。
CF問題とオヤルサバルの不調という2つの問題を同時に解決させる最適解
今季のレアル・ソシエダは、開幕スタートダッシュに失敗している。
開幕からの格下との3連戦(しかも3試合のうち2試合はホーム)のすべてを引き分けた。
ようやく第4節のグラナダ戦で今季初勝利を挙げ、最悪の状況を打破したばかりだ。
冒頭でも挙げた通り、今後レアル・マドリード戦とインテル戦が控えているため、もしも2連敗を喫すれば再び最悪の状態に逆戻りとなってしまう。
しかし、今季初勝利を挙げたグラナダ戦でレアル・ソシエダはきっかけを掴んでいる。
それまで左WGを主戦場としていたオヤルサバルをCFへコンバートし、これが戦術的にハマったのだ。
左ひざ前十字じん帯断裂の大怪我から復帰して以降、全盛期のキレを失っていたオヤルサバル。
怪我は完治しているが、今季もコンディションは万全ではなくWGとしてはごく平凡な選手に成り下がっていた。
しかし、前線からの守備を怠らない献身性や、大柄ではないものの当たり負けしない強さがあるオヤルサバルがCFに入ったことで、ソシエダはそれまでになかったタメを作れるようになったのだ。
守備もハマり前線で起点が作れるため、ディフェンスラインも以前より高めに設定できるようになり、攻撃のスムーズさは格段に増した。
オヤルサバル自身の得点力はまだ発揮できていないが、チャンスの数自体は増えているため、少しずつ数字も伸ばせるはずだ。
新戦力のトラオレやティアニー、オドリオソラ、ザハリャンも加わり、同じく新戦力のFWであるアンドレ・シウバもしばらくすれば怪我から復帰する。
エースの久保が怪我やコンディション不良にならない限りは、強豪クラブとも互角に戦える戦力となっている。
CFオヤルサバルという最適解を導き出したレアル・ソシエダが週末のレアル・マドリード戦と20日に行われるCLのインテル戦でどのような戦いを見せるのか、注目しよう。
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