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日本大学、“満身創痍”も春秋連覇 殊勲賞は“4年生守護神”手塚大輝<秋季関東学生卓球リーグ男子1部2部結果>

<令和5年秋季関東学生リーグ戦 日程:8月26日~10月7日 場所:所沢市民体育館、代々木第2体育館ほか>

9月14日、秋季関東学生卓球リーグでは男子1部、2部が終了した。

男子1部は日本大学が6勝1敗で春に続き連覇達成。男子2部は法政大学が5勝0敗で1部昇格を果たした。

男子1部は日本大学は春秋連覇

13日の試合で明治大学に勝利した日本大学が5勝1敗、明治大学も5勝1敗と並んで迎えた最終日。

日本大学は専修大学と対戦し、1番で1年生の辻井聡一が貴重な白星をあげ、2番で加山裕が3-0勝ちと優勝に向けて2連勝でスタートした。

写真:加山裕(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:加山裕(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、3番で伊藤礼博(日本大学)が先にマッチポイントを握るも、阿部悠人(専修大学)に逆転勝利を許し、ダブルスも専修大学ペアに軍配と2-2で後半戦に突入した。

写真:阿部悠人(専修大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:阿部悠人(専修大学)/撮影:ラリーズ編集部

5番の小林広夢(日本大学)、6番の吉山僚一(日本大学)とダブルスに出ていた2人が見事に専修大学の勢いを止め白星を掴み取り、4-2で専修大学に勝利した。

写真:優勝を決めた吉山僚一(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:優勝を決めた吉山僚一(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部

明治大学も筑波大学に勝利したものの、直接対決の結果により、日本大学が通算20回目の優勝を成し遂げた。

殊勲賞には、早稲田大学戦、筑波大学戦、明治大学戦とラストでチームを救う勝利をあげた手塚大輝(日本大学)が選ばれた。

氏田知孝監督コメント

写真:氏田知孝監督(前列右から4番目)/撮影:ラリーズ編集部
写真:日本大学男女集合写真(氏田知孝監督は前列右から4番目)/撮影:ラリーズ編集部

春秋連覇のお気持ちは

リーグ1日目、2日目は故障を抱えた選手が多く、オーダーも悩んでいました。ダブルスも出る伊藤(礼博)がお尻を肉離れのようになっていて、吉山(僚一)はアジア選手権と被って不在。

皆でオーダーを考えながら、「初日、2日目はどうにか耐えよう」と言っていました。

しかし、駒澤大学さんに敗れて、みんな少し落ち込んでいたんですけど、次のリーグの試合まで1週間ほど空いたので、合宿をみんなでやりました。そこで少し気分転換もして、伊藤も少しずつ治ってきて試合に臨めました。

今回は男女とも厳しい状態の中でやっていたんですけど、明治にもやっと勝って優勝できるとは思ってなかったです。

ただ、最後まであきらめないという気持ちは、加山(裕)もそうだし、手塚(大輝)がいっつもラストで勝ってくれました。あそこで勝つというのがすごいなと。

早稲田大学戦のときも足をつってしまった吉山を途中で棄権させて、「他のみんなを信じろ」と。そしたら手塚が勝ってくれて、春以上に誰かが負けても勝ってやろうという気持ちが増した結果ですね。本当に嬉しかったです。

春優勝して挑んだリーグ戦だったが

春は勢いもあってたまたま優勝できましたが、秋は追われる立場でもあって、頑張らなきゃいけない気持ちをどういう風に出させるかが問題でした。

ただ、頑張りすぎてしまって、みんな故障を抱えている状態でした。加山も直前に中国のリーグ戦に出たりしていて、左脇付近を肉離れしてしまって、フォアが安定しない状態でしたが、駒澤大学戦で負けてしまって、そこでスイッチが入ったのかそこからはやってくれました。

1人1人が負けても次勝とうという気持ちが増したリーグ戦だったと思います。本当に嬉しいです。こんな嬉しいことはないですね。

手塚選手、加山選手ら4年生の代はどういう代でしたか?

同期はすごく仲良かったんですけど、最初はやんちゃ坊主だらけでした。加山もちょっと偉そうでした(笑)。

でも、手塚らが頑張ってるのを見て、「自分だけじゃない」と気づいてくれた。周りのフォローがあって加山がいる。

加山は後輩たちにもさっき頭を下げていたし、「僕だけの1点じゃなくてみんなで勝てたからここまでこれた」と最後に気づいてくれた。春くらいから少しずつ変わってきましたね。

来年以降どういうチームにしたいか

写真:貴重な勝利をあげた辻井聡一(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:貴重な勝利をあげた辻井聡一(日本大学)/撮影:ラリーズ編集部

ある程度の子たちが受験これからなんですけど入ってくる目途があるのと、加山と手塚が抜けちゃうんですけど、辻井や前原も伸びてきてるので、他の子たちも伸ばして、さらにまた歴史を復活させたいと思います。

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