
【新時代サッカー育成対談】幸野健一×末本亮太|育成年代に求められる新しい価値観とは何か?|後編
育成年代にトーナメントは必要ない。リーグ戦こそ選手を育てる──。
そんなメッセージを打ち出し、公式戦が少ない小学5年生にリーグ戦の経験を積ませることを目的に2015年から始まったのが「アイリスオーヤマU-11プレミアリーグ」。現在は全国33都道府県で開催され、400チーム、7000人以上の小学5年生が、年間を通してプレーする日本最大の私設リーグへと拡大してきた。
具体的には「試合に出られない選手をつくらない」ためのルールを採用することで最低限の出場時間が確保され、選手が何より求めている試合経験を積むことができる。その結果、選手が少しずつレベルアップし、日頃の練習の質が上がっていくため、チーム自体がどんどん強くなっていく。参加チームの指導者からは、「全員を出したほうが強くなる」というリアルな実感がいくつも届いているという。
しかし、リーグ戦の重要性はまだ浸透しきっていない。
うまい選手を固定し、うまい選手だけが試合に出ているよりも、チーム全員が出場しているチームのほうが、長い目で見たときに強くなれる。そうした重要な価値をさらに広げていくことは、育成年代、ひいては日本サッカーの未来を変えていくことにつながっていくに違いない──。
そうしたメッセージを伝えるのは、プレミアリーグU-11実行委員長・幸野健一氏と、同リーグ神奈川県実行委員長・末本亮太氏。両者が、プレミアリーグU-11に参加するすべての指導者や選手の保護者に向けて、リーグ戦の大切さを語り合う!
掲載協力・WHITE BOARD SPORTS
■登壇者
・幸野健一|プレミアリーグU-11実行委員長/FC市川GUNNERS代表/サッカーコンサルタント
・末本亮太|プレミアリーグU-11神奈川県実行委員長
■ファシリテーター
・北健一郎|サッカーライター/ホワイトボードスポーツ編集長
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