33年ぶりセリエA優勝&CLベスト8と大躍進のナポリが日本人選手獲得へ本腰
写真:板倉滉(提供:picture alliance/アフロ)
2022-2023シーズンの欧州サッカーの「驚き」と言えば、セリエAのナポリだろう。
5月4日に行われたウディネーゼ戦に引き分け、早々に優勝を決めたナポリ。
故マラドーナ氏がプレーした1989-1990シーズン以来33年ぶりのスクデット獲得となった。
そんなナポリは、今夏の移籍市場で日本人選手の獲得を望んでおり、すでに何人かの選手がピックアップされているようだ。
オシムヘンやクヴァラツヘリアなど超攻撃的な選手が揃い魅力的なサッカーをするナポリ
セリエAと言えば、固い守備を誇る「カテナチオ」が特徴のリーグだが、そんなセリエAで35試合で70得点を挙げているのが、優勝したナポリだ。
得点王の可能性が高いナイジェリア代表のオシムヘンやジョージア代表のクヴァラツヘリアなど、世界的にはまだその名が知れ渡っていない才能溢れる攻撃的な選手を擁し、スピーディーでコンパクトなサッカーを展開している。
経済的には欧州トップクラスではないが、そのスカウティングの上手さとスパレッティ監督の手腕によって、欧州でも注目されるクラブへと変貌している。
毎年セリエAの優勝争いに絡みながら、CLのベスト4以上を狙う常勝チームを作り上げていく野心を持っている。
ナポリは今夏本気で日本人選手獲得を目指す
ナポリには、韓国代表DFのキム・ミンジェが所属しているが、今夏他クラブに移籍する可能性も報じられている。
そんな中、ナポリのラウレンティス会長は、経済的なメリットのあるアジアマーケットを狙いながらも戦力アップが可能であることから、日本人選手を少なくとも1人は加入させたいと考えているようだ。
スペインのサッカーサイト『Fichajes.net』で挙がっている日本人選手は、ソシエダの久保建英、ボルシアMGの板倉滉、フランクフルトの鎌田大地の3人だ。
特に久保建英は、右サイドを補強のポイントとして考えているナポリにとっては最高の人材となる。
しかし、久保を獲得するためには、70億円以上が必要であり、久保本人も来季もソシエダでプレーすることを宣言していることから、実現の可能性はかなり低いと言えるだろう。
板倉に関しては、久保よりもかなり現実的であると考えられる。
キム・ミンジェが移籍すればCBの補強は必須となり、もしも残留したとしても、セリエA連覇とCLベスト4以上を目指す上ではもう1人優秀なCBが必要である。
板倉はまだ世界的にはそれほど知名度も高くないため、移籍金もそれほど高くない。
鎌田に関しては、ACミランへの移籍が決まりかけている可能性が高いため、現実的ではないだろう。
果たして来季ナポリでプレーする日本人選手はいるのだろうか。
今夏の移籍市場に注目だ。
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