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前週欠場からの復帰戦で安田祐香が2アンダー17位スタート「もうひと踏ん張り出来たら勝てる」

休養明けの安田祐香が好発進(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 初日◇18日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

前週、「RKB×三井松島レディス」をケガのため欠場した安田祐香が今大会で復帰。初日のこの日は、3連続を含む4つのバーディで「69」をマークし、2アンダーの17位タイと順調なスタートを切った。

痛めたのは肋骨から背中にかけて。「怖さはまだあるんですけど、今日は痛みが出ませんでした」と話し、コンディションを整えながらツアー初優勝を目指してプレーすることを明かした。

前週の状況について安田は「水曜日の練習ラウンドから変な感じはしていて、木曜日の時点では息を吸っても痛い感じだったので、プロアマだけでなく試合も欠場することにしました」と説明。大会が行われた福岡の病院でレントゲン検査を受けたが、骨には異常なし。その後、自宅がある神戸に戻って2日間は休養に充てた。痛みがなくなってきた日曜日から徐々に練習やトレーニングを再開したという。

これまでのシーズンを振り返っても、5月は疲労がたまり、体のどこかに痛みが出る時期。「昨年もここから予選落ちが続いてしまったので、休みも必要だなと思っています。ここからが大事になるのであんまり無理をしないようにやっていきたいですね」と、安田。

開幕から10週連続でプレーし、直前でキャンセルした前週が初の欠場。今後は計画的に休む試合を入れることも検討していくという。

復帰したこの日のラウンドはインスタートの13番パー4をボギーとしたものの、15番からの3連続バーディですぐに挽回。「ボギー先行でしたけど、そのあとはパットが入ってくれました」。15番8メートル、16番2メートル、17番4メートルと立て続けにチャンスをものにした。後半は1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせなかったが、まずは上々の滑り出しといえよう。

4月の「フジサンケイレディス」では、優勝した神谷そらに1打差の2位タイ。次なる目標は、いよいよツアー初優勝に絞られてきた。「優勝はまだイメージが湧かなくて、気がついたら上位にいたという展開の中で、もうひと踏ん張り出来たら勝てるのかなと思っています」と、心のうちを吐露。

勝ち切れなかったものの、納得のプレーを続けて終盤を迎えられたことには手ごたえを感じているようだ。

「オフの3カ月ではトレーニングが足りないので、今季はシーズン中もトレーニングを続けるようにしています。疲れや痛みが出てきているので今は体幹が中心。コンディションによってウエートトレーニングも行っています」と、体力作りにも余念がない。

ドライビングディスタンス、パーオン率など、ショットに関するスタッツが昨年に比べて向上しており、確実にレベルアップしている。こうした日々の努力が実る日も徐々に近づいている。(文・田中宏治)

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