カタールW杯後の代表ボランチは誰が務める?中井卓大の台頭や鎌田大地という選択肢
写真:中井卓大(Koji Watanabe/Getty Images)
カタールW杯まで40日を切り、各国のメンバー選考の予想が盛り上がってきている。
日本代表のメンバー候補を考えてみると、FWの人選のみ不透明ではあるが、それ以外のポジションではおよそ固まりつつあると言える。
しかし、その選考される確率の高い選手たちを見て感じるのは、「4年後のW杯のボランチを務める人材」がかなり高齢化するといった現実だ。
現在のレギュラー候補メンバーの高齢化
2026年W杯は、アメリカとカナダ、メキシコによる史上初の3ヵ国共同開催となる。
当然のことながら、2022年カタールW杯で戦う選手たちは4歳年を重ねることになるわけだが、そうなると日本代表のボランチは高齢化の問題が強まる。
現時点で絶対的レギュラーであり、次期キャプテン候補である遠藤航は33歳となる。
カタールW杯でレギュラーとしてプレーする可能性が高い守田英正は31歳。
柴崎岳は34歳で、原口元気は35歳となる。
ここで挙げた4人がいずれも30オーバーとなるわけだ。
唯一の20代は田中碧の28歳。
ボランチは運動量が求められ、30代の選手には厳しいポジションである。
レアル・マドリードのルカ・モドリッチやトニ・クロースのように、30代となっても世界トップクラスのプレーを見せるボランチも存在するが、日本はヨーロッパから距離が遠すぎるという大きなデメリットがあるゆえに、欧州で活躍しながら日本代表の活動をするのはかなり負担が大きくなってしまう。
そういった点を踏まえると、やはりベストは20代のフレッシュなボランチが1人か2人は必須であると言える。
レアル中井卓大や鎌田大地、堂安という選択肢
日本のサッカー界で期待されている若手ボランチと言えば、レアル・マドリードのカスティージャに所属する中井卓大だろう。
10月24日に19歳となる若武者は、4年後は欧州のトップリーグでプレーしている可能性が高い。
また、4年後は30歳となるが、カタールW杯でトップ下のレギュラーとして出場する可能性が高い鎌田大地を田中碧と組ませるのも面白い。
30歳になったばかりであれば、それほど身体的な衰えは出てきていないはずだ。
鎌田をボランチで起用することで、2列目に堂安、久保、三苫の3人をスタメンで起用できるといったメリットがある。
その堂安も、ボランチとしての適性がある選手の1人だ。
4年後も28歳とまだまだトップフォームを維持できている年齢であり、その豊富な運動量と守備で戦える強さはボランチでも成功する可能性があると言える。
また、2023年1月からバイエルンに移籍することが決まっているサガン鳥栖の福井太智も4年後は22歳となっており、日本代表クラスに成長している可能性があるかもしれない。
ここで挙げた選手たちがボランチとして遠藤や守田らを押しのけるようでなければ、日本の躍進は実現することができないだろう。
気が早いが、カタールW杯後のボランチ争いにも注目だ。
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