
写真:三苫薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
カタールW杯の運命のスペイン戦まであと2日となったが、日本代表で最もこの試合で期待されているのが三苫薫だ。
「なぜ三苫をスタメンで出さない」
海外メディアからもそんな声が聞こえてくるほどの存在だ。
スペイン戦はスタメン出場の可能性が高いが、三苫と対峙するスペイン代表選手は「超一流」のカルバハル、もしくはアスピリクエタとなる可能性が高い。
最強の矛盾対決が実現するかもしれないのだ。
レアル・マドリードの不動の右SBであるカルバハル
カルバハルは、長らくレアル・マドリードでプレーしている選手であり、世界最高の右SBの1人である。
スプリント力と90分維持できる体力、そしてスライディングの上手さも持っている。
身長が173㎝と小柄であるため、相手のドリブル突破に振り切られない機動力もある。
そして、アシスト力にも優れていることを忘れてはいけない。
三苫薫のドリブルを止める人材としては、この上ない存在であると言えるだろう。
サイズもありパーフェクトなSBであるアスピリクエタ
アスピリクエタは、名門チェルシーで長年活躍する優れたSBだ。
スペイン代表としては、カルバハルよりも多く出場しており、豊富な運動量と堅実な守備、そして低い位置からもチャンスメイクできる上手さも兼ね備えている。
身長も178㎝とカルバハルよりも5㎝高く、三苫薫とほぼ同じサイズだ。
ドリブルへの対応も上手いため、三苫とはミスマッチにならない。
三苫がそのドリブルで最強の盾を打ち破れるかが最大のポイントとなる
「日本対スペイン」の一戦では、前述したカルバハルかアスピリクエタのどちらかが右SBで起用されるだろう。
どちらも最高のディフェンダーであることから、さすがの三苫薫も苦戦をするかもしれない。
しかし、最高のディフェンダーだからこそ、スペインのエンリケ監督は複数人でケアせずに三苫にマンマーク気味につかせるはずだ。
複数人でケアされながら守られるよりも、1対1のマンマークの方が逆に三苫薫はやりやすくなるかもしれない。
三苫のドリブル力はすでに世界トップクラスであるため、一流の右SBを何度も切り裂き、世界に衝撃を与える可能性も十分にあり得るだろう。
はたして最強の矛盾対決の軍配はどちらに上がるのか。
最高の攻防をその目に焼き付けよう。
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