
9月7日、CL(チャンピオンズリーグ)第1戦バルセロナ対プルゼニの試合が行われ、5-1でバルセロナが勝利した。
この試合で「世界一のFW」と呼ばれるポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキがハットトリックを達成している。
圧倒的な強さを誇るシャビ監督率いるバルセロナ
(Photo by filipfoto)
バルセロナは、メッシが去った後、「暗黒期突入か?」と囁かれていたが、そんな事実などなかったかのような強さを見せている。
再び黄金期を作り出すきっかけとなったのは、クラブのレジェンドであるシャビ氏の監督就任だろう。
ペドリやガビ、エリック・ガルシア、アンス・ファティといった若き才能を積極的に起用し、問題児とされていたデンベレを再生させ低迷期からすぐさま脱出。
今夏には世界一のFWと称されるロベルト・レバンドフスキを獲得するなど積極的な補強を行い、一気に常勝軍団を完成させたのだ。
バルサの哲学であるティキタカを武器に、ラ・リーガで3勝1分けの好スタート。
そしてこのCL初戦のプルゼニ戦では5-1で大勝するなど、圧倒的な強さを披露している。
シャビ監督は、バルセロナの哲学を妥協せず選手たちに植え付けている。
プルゼニ戦の後半途中には、途中出場のパブロ・トーレにメモを託しピッチ内にいるフェラン・トーレスに伝言を渡すなど、プレーの質へのこだわりを見せている。
バルセロナは確かに財政問題を抱えているが、ピッチの中では逆に心配事はなく、むしろ選手たちは自信を持ってプレーしている。
積極的な補強で選手層も厚くなり、2018-2019シーズン以来のラ・リーガ制覇と2014-2015シーズン以来のチャンピオンズリーグ制覇を本気で狙うシーズンとなりそうだ。
(次ページ「世界一のFWレヴァンドフスキの活躍」へ続く)
世界一のFWレヴァンドフスキの活躍
(Photo by VectorFusionArt)
長らくバイエルンのエースとして活躍してきたレヴァンドフスキは、バルセロナでも同じように、いやそれ以上の輝きを放っている。
ラ・リーガでは4試合で5得点、そして今回のCL初戦でハットトリックを達成し、たった5試合で8得点を叩き出しているのだ。
全盛期のメッシやクリスティアーノ・ロナウドでさえ「1試合1得点~1.3得点ペース」だが、今季のレヴァンドフスキは1試合に「1.6点ペース」と彼らの全盛期すら上回っている。
今季はマンチェスター・シティのハーランドがレヴァンドフスキと同じようなペースで得点を量産しているが、この両エースを抱えているバルセロナとマンチェスター・シティがラ・リーガとプレミアリーグ、そしてCLの優勝候補筆頭となるのは間違いないだろう。
ブックメーカーのオッズでは、バルセロナは6番目の人気だが、その実力は1位のマンチェスター・シティと変わらぬレベルであると言える。
今後バルセロナがどれほどの強さまで到達するのか、注目しよう。
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