監督解任のレアル・ソシエダ、後任監督の久保建英起用法が再浮上のポイントに

写真:ムツ・カワモリ/アフロ

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12月12日にホームで行われたジローナ戦に1-2で敗れたレアル・ソシエダは、暫定15位と低迷している。

この試合の後緊急会議が行われ、セルヒオ・フランシスコ監督の解任が決まったと『ムンド・デポルティボ』が報じている。

不甲斐ない戦いを続けるソシエダだが戦力は下位に低迷するレベルではない

キャプテンであり攻撃の中心を担っていたオヤルサバルが負傷離脱しているものの、ソシエダには久保建英を筆頭にブライス・メンデス、バレネチェア、カルロス・ソレル、ゴンサロ・ゲデスなど攻撃陣のタレントは揃っている。

規律と浸透された戦術があれば下位に低迷するチームではないのは明らかだろう。

しかし、実際には4勝8敗4分と16試合で勝点16しか獲得できていない。

経営陣も辛抱強くフランシスコ監督に委ね続けたが、リーグ戦3連敗でついに決断を下すこととなった。

後任監督はチアゴ・モッタ、ペッレグリーノ・マタラッツォ、ガルシア・ピミエンタ、ルイス・ガルシアなどが候補に挙がっているようだが、就任後大きくチームを変革させなければ再浮上を果たすことはできないだろう。

新監督が久保を右WG以外で起用するかどうかが大きなポイントに

新監督が誰になるかはまだ不明だが、1月に入ればオヤルサバルが復帰してくる予定であるため十分な戦力が揃うことになる。

年内残り2戦(国王杯ラウンド32とラ・リーガ17節)は厳しい戦いとなるはずだが、年内最終戦が12月20日で年明けは1月4日の試合となるためチームを立て直す時間がある。

フォーメーションの変更や戦術変更なども当然ありえるわけだが、注目は久保の起用ポジションだろう。

今季は昨季に続き右WGで起用されている久保だが、シャドーやトップ下の方が適性は高い。

日本代表で躍動しているのは、チームの意思統一が取れていることもあるが、シャドーでプレーできていることも関係しているはずだ。

もしもオヤルサバルをCFに起用しその後ろに久保やゲデスなどを起用する形となるならば、面白い化学反応が起きるのではないか。

攻撃的なWBとしてバレネチェアを起用すれば、攻撃に厚みも生まれるだろう。

果たしてソシエダは監督交代によって不振を脱却できるのか、今後の展開に注目だ。