
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
W杯開幕まで2ヶ月を切り、ヨーロッパのクラブはここから怒涛の過密スケジュールが始まる。
レアル・ソシエダはW杯による中断まで12連戦となるが、日本代表MF久保建英の活躍の予感が漂っている。
エクアドル戦不出場により万全の状態で12連戦を迎える
日本代表の欧州遠征で久保は、1戦目のアメリカ戦(23日)に先発出場しまずまずの活躍を見せた。
後半23分までの出場となり、27日に行われたエクアドル戦にも出場できる状態ではあったが、控えメンバー中心で臨んだため出番はなかった。
実はこの「エクアドル戦不出場」が久保とレアル・ソシエダに与える影響はかなり大きい。
レアル・ソシエダは10月~11月10日までの約40日間で12連戦を予定しており、もしも久保がエクアドル戦に出場していたならば、疲労を抱えた状態で12連戦に臨む流れとなっていた。
しかし、この試合に不出場であったことで、久保は1週間以上試合間隔が空くことになり、万全の状態で12連戦を戦うことができるのだ。
レアル・ソシエダはサディクの怪我によって久保に大きな期待を抱く
来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得を最大の目標としているレアル・ソシエダにとって、ナイジェリア代表FWサディクの大怪我は大誤算だった。
ニューカッスルへ移籍したスウェーデン代表FWイサクの代わりとなる選手だっただけに、一気にFWの層が薄くなってしまったのだ。
昨季もレアル・ソシエダでプレーしたセルロートをライプツィヒからレンタルで獲得していたことで、緊急事態とまではならなかったが、12連戦を好成績で戦い抜くには明らかに層が薄い状態だ。
それゆえに、テクニックに優れ献身的な守備も可能な21歳の若くエネルギッシュな久保は、レアル・ソシエダにとってかなり重宝する人材であると言える。
間違いなく試合出場の機会は多くなるはずだ。
ソシエダのサッカーにも慣れ、万全の状態で臨むゆえに爆発の予感が漂う
開幕からすでにチームに馴染んでいた久保だが、ここまでの戦いによってチームへの順応度もかなり進んでいるはずだ。
各選手の特徴や癖、連携などの理解も深まっており、疲労感も少ないことからも、チームの主力として活躍する可能性が高くなっているのは間違いないだろう。
10月9日に古巣のビジャレアル戦はあるものの、それ以外の試合は格下との試合が多くなっている。
事前練習への参加の有無を重要視するイマノル・アルグアシル監督だけに、10月2日のジローナ戦は久保をベンチに置き後半からの出場させるはずだが、得点やアシストも一気に増えていく可能性は高いと言えるだろう。
12連戦で大活躍し知名度をさらに高めた状態で日本代表に合流することができれば、日本代表にとって非常に大きな存在となることだろう。
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