開幕1試合でシーズン失敗の雰囲気が漂うレアル・ソシエダ、久保建英は本当に残るべきなのか
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
レアル・ソシエダの会長を務めるジョキン・アペリバイ氏は、世界的FWを獲得する気持ちがないようだ。
長らく絶対的なCFが不在であるレアル・ソシエダは、今夏CFの獲得が必須となっている。
しかし、ソシエダの会長は「私たちにはオヤルサバルがいる」という理由で世界的なFWは獲得しない意向を示した。
獲得するとしてもあくまで「若くて将来有望な選手」となる。
その考え通り、U-23スペイン代表サム・オモロディオン(20)の獲得レースにソシエダが参戦すると『レレボ』が報じている。
主力が去り戦力低下&ビルドアップの工夫が足りないソシエダ
レアルソシエダの開幕戦は、希望に満ちた試合ではなく「絶望」に近い内容だった。
支配率こそ65%と高かったが、それはディフェンスラインでボールを回していることによる数字であり、決してバルセロナやアーセナル、マンチェスター・シティのように効果的なビルドアップができているわけではない。
ホームでの開幕戦を1-2で落とし、最悪のスタートを切ってしまったのだ。
CBのル・ノルマンが移籍し、MFの主力であるスペイン代表のミケル・メリーノもアーセナルへの移籍が秒読みとなっている。
確かにそれでもスビメンディやブライス・メンデス、バレネチェア、久保建英といったワールドクラスの選手がいる。
しかし、ラ・リーガ4位以内やEL制覇を狙うにしては、あまりにも戦力が不足している。
ビルドアップの問題に関しては、アルグアシル監督が改善しなければならない。
ルカ・スチッチやハビ・ロペス、セルヒオ・ゴメスといった期待の若手選手を獲得できていることから、ラ・リーガで下位に沈むようなことはないはずだが、現状ではトップ4入りはかなり厳しいといえるだろう。
久保建英は本当に移籍しなくても良いのか
日本のサッカーファンからは、「久保建英は今夏移籍したほうが良いのでは?」といった意見がSNSなどで多く見られる。
メガクラブへの移籍を期待していたファンも多かったが、現時点ではシーズンも開幕し残留の可能性が極めて高い。
しかし、昨季にダビド・シルバという最高の相棒を失い、ミケル・メリーノというパサーも失う可能性が高い今、久保が実力を発揮できる環境ではないと判断できる。
市場が閉まるまで何が起こるかわからないのが欧州サッカーゆえ、久保の電撃移籍を期待するファンも多くなっている。
果たして久保は暗雲が立ち込めるソシエダに残留となるのか。
それとも市場閉幕直前に電撃移籍となるのか。
その動向に注目だ。
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