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久保建英

司令塔不在が響くレアル・ソシエダ、久保建英のアシストで終盤までリードもATに追いつかれ2戦連続ドロー

久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
8月19日、ラ・リーガ第2節「レアル・ソシエダ対セルタ」の一戦が行われ、1-1の引き分けに終わった。

日本代表MF久保建英は右WGでスタメン出場し、バレネチェアの得点をアシストするなど活躍したが、ソシエダは後半アディショナルタイムに追いつかれ勝ち点3を逃した。

開幕から2試合連続で後半に追いつかれドローとなるなど、CL開幕を前に早くも問題が発生している。

ボールロストが多く落ち着かないソシエダの中盤

前半22分、久保が右サイドの深い場所で仕掛け右足でクロスを入れる。

このクロスを逆サイドに走り込んでいたバレネチェアがヘディングで合わせ、ソシエダは幸先良く得点を奪った。

しかし、先制しポゼッション率もそれなりに高めだったが、中盤でのボールロストが多くカウンターを何度も食らうなど安定しない戦いぶりとなった。

高い集中力で得点はさせなかったが、後半アディショナルタイムに力尽き引き分けに持ち込まれた。

問題点は明白だ。

中盤や前線での安定した繋ぎやボールキープができずボールロストが多いため、リズムがまったく生まれない。

1人1人のテクニックはラ・リーガ上位クラスだが、選手同士の距離感が遠く3人目の動きが少ないのだ。

ブライス・メンデスが引退したシルバの代わりとなる司令塔の役割を担っているが、残念ながらシルバの代わりを務められてはいない。

組み立ての上手いミケル・メリーノが怪我で不在であることも影響しているが、明らかに試合を組み立てられる人材が不足していると言える。

ソシエダはロシア期待の若手MFザハリャンを獲得し、今後中盤で起用されるはずだが、この選手も縦への推進力のあるアタッカー色が強いMFであるため、この状況を打破するようなMFであるとは考えられない。

4-4-2のトップ下に久保という選択肢

今季ソシエダは4-3-3のフォーメーションで挑んでいるが、前述した通り選手間の距離が遠すぎて連動した攻撃があまりできていない。

それゆえに、昨季前半で多用していた4-4-2(中盤ダイヤモンド型)に戻すという選択肢が有効だと考えられる。

右WGで好調を維持している久保をポジションチェンジさせるのはもったいないが、このままではラ・リーガ4位内フィニッシュやCLベスト16進出はほぼ不可能だ。

司令塔の役割もこなせる久保をトップ下に配置し、ブライス・メンデスやミケル・メリーノらと共に組み立てを行う形とすれば、攻撃はスムーズになっていくはずだ。

サディク、オヤルサバル、アリ・チョ、そしてレンタルで加入したアンドレ・シウバの4人で2トップをローテーションさせれば、昨季前半のような良い流れを作れることだろう。

果たしてアルグアシル監督は第3節で大幅にフォーメーションやメンバーを変更するのか、その采配に注目だ。

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