国王杯準決勝に間に合った久保建英、怪我人続出のレアル・ソシエダの救世主へ
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
頼れる男がレアル・ソシエダに戻ってきた。
日本代表MF久保建英が、イラン戦敗戦後24時間も経たずしてレアル・ソシエダに合流した。
チームは怪我人続出で2月6日に行われるコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝に向けて暗雲が垂れ込めていただけに、久保に懸かる期待は大きい。
ソシエダはジローナ戦で3名が新たに負傷も久保とトラオレが帰還
ソシエダはすでにティアニーやムニョス、カルロス・フェルナンデス、アリツ・エルストンド、ザハリャンなどが負傷離脱しており(ザハリャンはジローナ戦でベンチ入り)すでに厳しい状態だったが、3日に行われたジローナ戦で新たな負傷者が出ている。
キャプテンのオヤルサバル、オドリオソラ、そして獲得したばかりのベッカーまでもが負傷してしまったのだ。
このソシエダにとって緊急事態ともいえる状況で、日本代表とマリ代表の敗退のニュースがソシエダに届く。
そう、日本代表の久保建英とマリ代表のトラオレがソシエダに帰還することが決定したのだ。
特に久保に関しては、2月10日のアジアカップ決勝まで不在となる可能性が高かっただけに、アルグアシル監督にとっては嬉しい誤算だといえるだろう。
すでにチームに合流しており、高い確率でマジョルカ戦に出場することになるはずだ。
ラ・リーガで勝点37の6位につけるソシエダだが、来季のCL出場権である4位以内確保はかなり厳しい状況だ。
さらにCL出場権だけでなく、5位に与えられる来季のEL出場権獲得も難しい状況となっている。(5位のアスレティック・ビルバオは勝点45でソシエダは8ポイントも離されている)
しかし、コパ・デル・レイ(国王杯)に優勝すれば来季のEL出場権が与えられるため、ソシエダとしてはこのコンペティションに照準を合わせるべきだろう。
そうした背景を踏まえれば、合流したばかりではあるが久保を強行出場させる可能性が高いといえる。
大一番となるCLラウンド16のパリサンジェルマン戦も控える
ソシエダにとって6日のマジョルカ戦も非常に重要な試合だが、さらに重要度の高い試合も間近に控えている。
CLラウンド16のパリ・サンジェルマン戦だ。
この試合までにマジョルカ戦とオサスナ戦をこなさなければならないため、非常に厳しいのは間違いないが、久保とトラオレが復帰したことで希望を持つことができる。
ベッカーは筋肉系の怪我のため復帰が難しいかもしれないが、キャプテンのオヤルサバルはおそらく復帰できるだろう。
すでに左WGのバレネチェアも怪我から復帰しプレーしていることから、なんとか「左バレネチェア、CFオヤルサバル、右久保」というベストな3枚でパリ・サンジェルマン戦に臨めるはずだ。
マジョルカ戦は戦力を総動員させて勝利を掴み、10日のオサスナ戦はややローテーションで戦力を休ませてパリ・サンジェルマン戦に臨むのが現実的にベストか。
久保には不完全燃焼に終わったアジアカップのストレスをソシエダで発散してもらいたいものだ。
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