ケイン&カイル・ウォーカー獲得間近のバイエルン、戦力UP間違いなしも懸念される「未来」
写真:ハリー・ケイン(ロイター/アフロ)
イングランド代表FWハリー・ケインは、やはりバイエルンに移籍する可能性が高そうだ。
英メディア『The Athletic』は、トッテナムのレヴィ会長とバイエルンCEOのドレーゼン氏がロンドンで接触したと報じている。
また、マンチェスター・シティのトレブル(三冠達成)に貢献したイングランド代表DFカイル・ウォーカーも個人合意済みで、残すはクラブ間交渉のみとなっていると『スカイスポーツ・ドイツ』が報じた。
イングランド代表の主力2人がバイエルンに加わることになれば戦力UPは間違いなしだが、懸念材料も存在する。
ベテランの獲得で平均年齢が上がるバイエルン
昨季は最終節で逆転勝利しなんとかブンデスリーガ優勝を果たしたバイエルン。
期待したほど活躍しなかったサディオ・マネを放出し、ケインとウォーカーを獲得することで戦力UPを図る。
これで11連覇、12連覇の可能性もかなり高まるわけだが、「未来」を見据えると暗雲が立ち込めていると判断できる。
なぜならば、「ベテラン選手が多いから」だ。
今回獲得の可能性が濃厚となっているケインは7月28日に30歳となり、ウォーカーは33歳だ。
確かに、ケインは3度もプレミアリーグ得点王となっており、昨季もハーランドに次ぐ2位と世界屈指のストライカーであるのは間違いなく、ウォーカーは33歳ながら未だ世界最高のSBの1人だ。
しかし、現在のバイエルンの陣容に加わることで、1つの不安要素が生まれてしまう。
それが、「選手の高齢化」だ。
現有戦力で言えば、GKのヤン・ゾマーが34歳、トーマス・ミュラーが33歳、ニャブリ28歳、レロイ・サネ27歳、キミッヒ28歳、コマン27歳、カンセロ29歳、ゴレツカ28歳と現時点で脂の乗り切った選手が多い。
新シーズンや来シーズンはベストな戦力で戦えるが、2年後、3年後を考えると高齢化が懸念される。
ムシアラやウパメカノ、デ・リフトといった未来のバイエルンを背負う選手もいるが、割合的には少ないと言える。
果たして本当にケインやウォーカーを獲得し、新シーズンの体制を盤石な形とするのか、その動向に注目だ。
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