ドイツカップで鎌田大地が決勝ゴール、ボランチのポジションで最大限に活きるその能力
鎌田大地(Photo by Masashi Hara/Getty Images)
2月7日、ドイツカップ(DFBポカール)ラウンド16「フランクフルト対ダルムシュタット」の一戦が行われ、4-2でフランクフルトが勝利した。
日本代表の鎌田大地は、ボランチとして出場しチームの3点目となるゴールを決めて勝利に貢献した。
なおこの試合には、元日本代表の長谷部誠もスタメンフル出場している。
鎌田は隙を見て前にポジションを移動し素晴らしいミドルシュートを決める
ボランチでプレーする鎌田の最大の魅力は、「前への意識」だろう。
バイタルエリアで味方がボールを奪ったり、サイドが起点となりチャンスを作った際に、必ずと言っていいほど鎌田がトップ下の位置まで上がって来るのだ。
その「得点の匂い」を嗅ぎ分ける能力は日本屈指であり、世界でもトップクラスだと言える。
その証拠が、ボランチとしての出場時間が長いにもかかわらず、今回のダルムシュタット戦のゴールで今季公式戦13ゴール目なのだ。
FWとして年間13ゴールでも素晴らしいが、鎌田大地はそれをトップ下やボランチとして出場しながら達成している。
さらに言えば、その確かなテクニックと状況判断能力によって、ボランチとして試合をしっかり作りながら得点を奪っているのだから、試合への影響力はかなり大きい。
日本代表でもボランチのポジションが最適か
カタールW杯では、トップ下のポジションでプレーした鎌田。
しかし、そのプレーは大会前に期待されていたレベルには及ばず、鎌田自身にとっても悔しい結果となった。
ワールドクラスの激しい守備によって、良さが消えてしまったのは間違いないだろう。
新生日本代表では、ボランチとして出場するのがベストであると言える。
前述したように、鎌田の能力はボランチが一番活きるからだ。
そうすることで、現在急成長中で今後の日本代表の柱となる三笘薫と久保建英を共存させることもできる。
3月の日本代表戦でどこのポジションで出場するのか、そしてフランクフルトでどこまで得点数を伸ばすのか、今後の鎌田の活躍に注目だ。
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