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「遅咲きアタッカー」伊東純也 カタールでの躍動に期待

W杯では崩しのキーマンとして期待

2017年に日本代表デビューを飾った伊東がいる右サイドには、森保一監督が就任した直後にレギュラーを張った堂安律(PSV)やバルセロナの下部組織出身で2019年にレアル・マドリードに加入した久保建英(マジョルカ)という2人のレフティーがいる。しかし、最激戦区とも呼べる右サイドでポジションを確保したのは伊東で、W杯最終予選では日本が苦境に陥った中で圧巻の4試合連続ゴールで絶対的な存在感を示し、日本の攻撃の柱と呼べる選手になった。怪我などのアクシデントがない限り、このアタッカーを森保監督が外すことは考えづらい。カタール行きは濃厚と見ていいだろう。

11月に迎えるW杯では初戦でドイツ、3試合目でスペインと対する日本だが、右サイドにおいて伊東にかかる期待は大きい。とくに劣勢が予想される中で伊東の爆発的なスピードで相手の左サイドを制圧できるかは重要だ。さらに、中に切り込んでのコンビネーションやフィニッシュワークという日本からベルギーに飛び出し磨きをかけてきたプレーが世界トップクラスの相手に“金星”を掴みとるためには必要になるだろう。

関東大学リーグからのプロ入りという遅咲きながらJリーグ、ベルギーと確かな経験を積み成長を重ね日本有数の選手に成長した“プラチナ世代”。はたして、金髪のアタッカーは最終予選同様にW杯本番の舞台でも日本を救う救世主となれるのか。今なお全盛期を更新し続ける29歳が世界相手に与えるインパクトに期待せずにはいられない。


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