「日本代表」板倉滉と冨安健洋のCBコンビの成熟に必要なハイライン以外の守り方へのチャレンジ
写真:板倉滉(7044sueishi/アフロ)
10月13日、サッカー日本代表はカナダ代表と国際親善試合(MIZUHO BLUE DREAM MATCH)を行う。
また、同月17日にはチュニジア戦(キリンチャレンジカップ)も行われる。
南野拓実の代表復帰や久保建英の出場ポジションなど注目するポイントは多いが、DFラインではやはり「板倉滉と冨安健洋」のCBコンビに期待がかかる。
ドイツ戦ではハイラインを保ち強固な守備陣を形成
長らく期待されていながらもお互いの怪我などでコンビを組むことがなかった板倉滉と冨安健洋だたが、9月9日に行われた欧州遠征のドイツ戦でようやく実現した。
結果的には、多くのファンが予想した通り最強の最終ラインとなり個人としてもドイツのワールドクラスな攻撃陣に負けておらず、連携面でも素晴らしかった。
カタールW杯での対戦の際はかなり押し込まれたが、9月9日の試合ではハイラインを保ち続けた。
後半こそ谷口を投入し守備を固める戦術へと変えたが、前半の戦い方は世界の強豪国そのものだった。
カナダ戦orチュニジア戦ではハイラインを保つ以外の守り方もチャレンジすべきか
カナダ戦とチュニジア戦の両方で「板倉-冨安」を起用することはないと思うが、おそらくどちらかの試合でこのコンビを起用し成熟の機会に充てるはずだ。
ドイツ戦で分かったことは、板倉と冨安が最高のモチベーションで集中してプレーすれば、強豪国相手にもハイラインを保ちながら戦えるということ。
しかし、試合後冨安が足をつってしまっていたように、ハイラインを保ち続けるのは選手の負担が大きすぎる。
そのため、今後のためにあえてライン設定を若干低くするような守り方も試しておくべきだろう。
前回のドイツ戦のようにDFを1枚増やし5バックにするのではなく、4バックのままラインを下げるのだ。
ただラインを下げるだけでは間延びしてしまい相手にチャンスを作られてしまうため、チーム全体として若干重心を後ろに置く戦い方を試しておくべきだろう。
そうすることで、4-2-3-1のまま攻撃的な戦い方と守備的な戦い方を切り替えることができ、よりチームとしての戦い方に幅がでる。
対戦相手によってフォーメーションを変えるのではなく、チームの重心を試合の中で変化させることができれば、より効率的に相手を苦しめることができるはずだ。
カナダ戦もしくはチュニジア戦ではハイラインを保つだけでなく、板倉と冨安が「あえて若干ラインを下げる(指示をしてMF陣も下げる)」といったことにチャレンジするのも悪くないだろう。
そのチャレンジがコンビのさらなる熟成に繋がるはずだ。
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