
写真:板倉滉(7044sueishi/アフロ)
9月10日(日本時間)に行われるドイツとの国際親善試合が近づいてきている。
三笘薫や久保建英といった成長著しい攻撃陣の活躍が期待されているが、今回はDF陣も要注目だといえる。
多くのサッカーファンが待ち望んでいた「板倉-冨安」のCBコンビが実現する可能性があるからだ。
板倉滉は「現代型CB」
板倉滉は、対人能力の高さとビルドアップの上手さを兼ね備えているため、現代サッカーを体現するには最も適したタイプのCBであるといえる。
ボランチがこなせるほど足元が上手いため、相手FWに寄せられても冷静に対処できる。
身長も187㎝と日本人CBとしては高身長で、身体能力が高いゆえにヘディングの打点も高い。
欠点があるとすれば、線の細さゆえにサイズのあるパワー系FWに対して若干不安があるという程度か。
高いキャプテンシーも持ち合わせているため、遠藤航がピッチにいない時には代わりにキャプテンを務める可能性もある。
冨安健洋は「万能型DF」
冨安健洋は188㎝とサイズがありながらも身体能力が高いため、CBだけでなくSBでもプレー可能となっている。
さらには両利き(基本は右利きだが左足も遜色なく使える)であるため、左右のポジション関係なく出場できるというのも大きな特徴だといえるだろう。
実際にアーセナルのアルテタ監督もDFラインであれば左右関係なく冨安を起用している。(昨季は右SB、今季は主に左SB)
線の細さゆえに、プレミアリーグでCBを務めるには若干パワー不足だが、それでも地上戦での1対1は抜群の強さを誇り、ジャンプ力もあるためヘディングも強い。
ビルドアップ能力もあるため、中盤から前の選手にとっては非常にありがたい選手であるといえるだろう。
性格的には寡黙なタイプではあるが、ピッチ上ではしっかりと要求し、周囲への声掛けも抜かりなく行える。
連携面でも期待大
前述した通り、サイズ的にも技術的にもワールドクラスの板倉と冨安だが、連携面でも期待できる。
お互いの怪我もありここ数年一緒にピッチに立つ機会は多くなかったが、両選手とも視野が広く周囲にしっかりと声出しができるタイプであるため、試合中に修正が可能だ。
もちろん、いきなり相手がドイツ代表(しかもドイツ代表は直近の数試合で勝てていないため絶対に勝ちにくる)ということもあり、前半20分~25分は難しい点も多いはずだが、おそらく30分以降はポジショニングやカバーリングも修正できているはずだ。
日本サッカー史上最高レベルのCBである板倉と冨安の連携が深まれば、北中米W杯で上位進出を狙う日本代表にとってこれほど心強いことはない。
Follow @ssn_supersports