
【メットライフ生命女子Fリーグ2025-26】立川アスレティックFC 5-0 さいたまサイコロ(7月25日/ひがしんアリーナ)
7月25日、メットライフ生命女子Fリーグ2025-26シーズンの第5節が行われ、立川アスレティックFCレディースとさいたまサイコロが対戦。立川は5-0で勝利した。
1-0のままこう着状態のまま迎えた第2ピリオド、22分の中島詩織の追加点に続き、23分と34分にチームを大きく勝利に近づける2得点を挙げたのが、立川のエース・松木里緒だ。この試合で6戦連続得点をマークすると、今シーズンの得点数は「14」に。5月に行われたAFC女子フットサルアジアカップ直前に負傷離脱をしたものの、リーグ開幕から着実にコンディションを上げてきている。
なぜ、松木は得点を量産できるのか。自分の武器を正確に把握し、ゴールを仕留めるゴールゲッターにその秘訣を聞いた。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
先頭に立って結果を出して、チームを盛り上げていく
──今日の試合を振り返って、いかがでしたか?
これまでの5試合は第1ピリオドが悪くて、第2ピリオドがいいという状況でした。ミーティングでも「立ち上がりからしっかりプレスをかけて、得点を重ねよう」と話はしていて、試合の入りは良かったけど、ボールを保持しているなかでゴールを脅かすシーンがちょっと少なかったのは、良くなかった部分だと思います。
第2ピリオドは最初から良かったし、得点を積み重ねられたのも良かったのですが、もう少しチームとして得点の機会を増やしながら、ボールを保持しながら“怖いフットサル”をしなきゃいけないなというのは、1試合を通じて感じました。
──まだまだ得点の機会を増やさないと、という話もありましたが今節は2ゴールを挙げられています。得点シーンを振り返っていかがですか?
自分の1点目は、チームで今週準備してきた相手のGK活用に対する守備が綺麗にハマりました。かんちゃん(尾田緩奈)の得意なプレスで奪ってのショートカウンターだったので、相手GKも釣られていたし、ゴールに流し込むだけでした。「かんちゃんありがとう」って感じです(笑)。
2点目はコーナーキックだったんですけど、相手の初期配置が少し乱れていてニアが空いていました。位置についた段階で「あ、ニアに打とう」と思って、本当は少し違うサインプレーなんですけど、アドリブで変えました。
──「かんちゃんありがとう」という言葉もありましたが、尾田さんはどんな存在ですか?
アニージャ湘南時代から一緒にプレーしていて、昨シーズンも今シーズンも、ずっと一緒に試合に出ているので、かんちゃんが顔を出すタイミングもわかるし、得意なプレーもわかります。
なので今シーズン、自分のなかでは「まずはかんちゃんを見る!」と、ピヴォ当てをすることを優先順位の一番上にもってきています。3枚でボールを回していても、とにかくかんちゃんの位置を見ながら、刺せるタイミングでピヴォ当てして、自分は走るというのは、かなり意識をしてやっています。
かんちゃんともよく話すんですけど、2人の関係は、おとりにしてもいいし、使ってもいいと、お互いのストロングポイントを生かしながらプレーしています。
──2人ならではのコンビネーションがあるのですね。
そうですね。かんちゃんがピヴォにいるのは、自分がフィクソだったら、嫌です(笑)。あのキープはボールが見えないと思うし、ゴリゴリ反転もできるし、周りも使えるから、相手だったら嫌だなと思いながらやっています。
──6試合連続ゴールについては、率直にどのように捉えていますか?
得点数に関してこだわってはいるんですけど、昨シーズンは上位3チームに勝てていないし、個人として得点も取れていません。なので今シーズンは、得点を積み重ねるよりも、チームが苦しい時に同点ゴールを決めるとか、先制点取るといった、流れを変えられる結果を出すところは、こだわっています。
ただもちろん、アスレは点が入ると乗るチームなので、そこは自分が先頭に立って結果を出して、チームを盛り上げていかなきゃいけないなと思っています。シュート数もそうだし、ゴールに対する意識は、昨シーズンよりも強くもっています。
──なぜ、そんなに点が取れるんですか?
うーん、たぶん私のゴールは、カウンターとセットプレーが多いと思うんですけど。カウンターは味方を信じて走っているから、リスクはあっても、味方がボールを奪いそうになった瞬間に走り始めているケースが多いです。
(中島)詩織さんやかんちゃんは、割とタイミングがわかるので、走り出せるし、いいボールもきます。自分の良さはクイックに走れるところもあるので、できるだけ相手より先手を取ることが、いい結果につながっているのかなと思います。
あとは先ほども言ったように、シュートの意識。割とパスしちゃいがちなんですけど、そこも「まずシュート」と意識しているのがいいのかなと思います。
──昨シーズンの上位3チームとはここから対戦します。どんなふうに戦っていきたいですか?
目の前の試合に勝つことがまず大事だとは思います。その上で、昨シーズンの上位3チームに対して、すべてに対して上回っていかないといけません。正直、練習の強度からまだまだ全然足りていないと思うので、チームとしてレベルアップが必要です。
でも3強と当たるのはリーグ後半になるので、それまでしっかりチームで強度を上げて、切磋琢磨しながら、着実に強くなっていけるように頑張りたいと思います。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
Follow @ssn_supersports