【高橋優介監督×三笠貴史】師弟からライバルへ。「F1昇格」に向けた課題と展望
課題は選手全員の主体性
──長野には慣れましたか?
三笠 3カ月が経って少しは慣れてきましたけど、まだ大変なことが多いです。
高橋 どんなこと?
三笠 僕たちはけっこう、セットごとに自分たちで戦い方を考えています。1stセットはF1でプレーしていた選手も多くて質も高いんですけど、僕のいるセットは若い選手が入ることも多いので、最初はもっとぐちゃぐちゃでした。たくさん話をして、智さん(田中智基)も入ってくれてようやく形になってきましたけど、難しいことも多いです。
高橋 いいじゃん。自分たちで解決できるんだよ。うれしいじゃん。責任は監督が取るんだから。
──ベンチでも作戦ボードを持ちながらいろんな話をしていますよね。セット間だけではなく、タイムアウトの時も、輪の中心で全員と話している姿が印象的でした。
三笠 そうですね。任せてくれるのは監督が僕たちを信頼してくれている証拠でもあるんですけど、だったらチームみんなでどうしたらいいかを考えなきゃダメじゃないですか。全員がもっと自発的になって、話をしながら擦り合わせる必要があります。どうしたらそういう状況へと導けるかという部分は、自分が感じている大きな課題です。
高橋 それはうちのチームも一緒だよ。そこも考えてプレーしている選手もいるけど、もう少し仲間に要求したり、コミュニケーションを取れるようになれば、もっと点を取れると思う。そこはさっき言ったように須藤くんがやってくれていた部分。でも、「自分たちで考えて話せ!」と強制しても意味がないから、今は我慢して待っているところかな。
──チームとしての方向性や戦い方のすり合わせは本当に大切なんですよね。
三笠 僕は、キャリアもチームのなかでは長いほうだし、浦安に直前までいたので、F1との大きな差や危機感を肌身で感じています。それをチーム全体に共有して、みんなで一緒に取り組まないといけない。今日の試合は勝てましたけど、入替戦はこのままでは絶対に勝てない。このまま冬に昇格を逃したら、絶対に後悔すると思います。
だから、やれることがあったのにやらないでそこまでいっちゃったということがないように、自分ができることをやっていくしかないですね。
高橋 あとはリーグ戦で勝ち上がってギリギリで昇格して、また降格してのエレベーターになっても仕方ないからね。でも、そう思って僕が監督になってから3年目ですから、そろそろ結果を出さなきゃいけない。難しいですよ、F2は本当に。
■試合結果
8月19日(土)
時間 | カード | 会場 |
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15:00 | アグレミーナ浜松 2-5 ボアルース長野 | 浜松アリーナ |
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