• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 勝ち点3は必須。W杯でクセ者、コスタリカ相手にどう戦うか、キーマンを解説
サッカー,ランキング

勝ち点3は必須。W杯でクセ者、コスタリカ相手にどう戦うか、キーマンを解説

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本はE組に入った。4月1日に行われた組み合わせ抽選会でドイツ、スペインとの対戦がすでに決まっていたが、6月14日に大陸間プレーオフが行われ、日本のグループステージでの対戦国が出揃った。本大会行きをかけたニュージーランドとの一戦に1-0で勝利しW杯行きの最後のチケットを手に入れたのはコスタリカだ。(ライター・井本 佳孝)

2014ドイツ大会はベスト8に進出

3大会連続6度目となるW杯出場を決めたコスタリカが本大会に初出場したのは1990年のイタリア大会だ。いきなりグループステージを2位で突破しベスト16に進出すると、2002年の日韓大会、2006年ドイツ大会にも出場を果たした。今回の予選突破で2014年ブラジル大会から続く連続出場を3に伸ばし、近年では世界大会への出場が常連となりつつある。

そんなコスタリカのサッカーは堅守速攻が持ち味だ。相手に主導権を握られても守備陣が耐え抜き、少ない人数でもカウンターで相手に迫りゴールを奪い取る。ニュージーランド と戦った大陸間プレーオフでもショートカウンターから奪った決勝ゴールを守りきり1-0で勝利した。ニュージーランドがあわやという場面を作らせる機会があったものの、最後を守備陣が粘り強く耐え抜く“らしさ”溢れる戦いぶりでW杯行きを決めた。

コスタリカで思い出されるのが2014年のドイツ大会でのサプライズだ。同大会で、イタリア、イングランド、ウルグアイというW杯優勝経験をもつ国と共存した“死の組”を1位で突破するサプライズを起こした。5バックを敷いたコスタリカは相手のスペースを消しながらカウンターを中心とした戦いぶりで強国を撃破した。2勝1分けでグループステージを突破して、最終的にはベスト8まで進出した。

日本に立ちはだかる“世界的守護神”

ケイラー・ナバス,コスタリカ,サッカー,W杯,カタール
写真:ケイラー・ナバス(コスタリカ) Photo by Mohamed Farag/Getty Images

コスタリカの注目選手はケイラー・ナバスだ。2014年のW杯でもベスト8進出の立役者となったGKはレアル・マドリードの守護神としてチャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇の偉業を成し遂げた。2019年からはフランスに舞台を移し、リーグ・アンの“新銀河系軍団”パリ・サンジェルマンでプレーしている。反射神経を活かした正確なシュートストップが持ち味で、PKストッパーとしても名高い。35歳となった今でもワールドクラスの技は健在だ。また前線に目を向ければ、PSVやスポルティングなど欧州の名門でプレー経験のある左利きのアタッカー、ブライアン・ルイスもいる。

初戦でドイツと顔合わせ、3戦目にスペインとの一戦を控える日本にとって、このコスタリカとの一戦は「勝ち点3」が至上命題だ。それはすなわち、世界的守護神であるナバスから得点を奪うことを意味する。森保ジャパンで最多ゴールを奪ってきた南野拓実や大迫勇也、最終予選の切り札となった伊東純也や東京五輪世代である上田綺世など、日本のアタッカー陣に課されたこの試合のノルマは「ゴール」しかない。

ナバスを中心としたコスタリカが自慢の堅守で日本に立ちはだかることが予想される中、キーマンとなり得るのは三笘薫だ。最終予選のオーストラリア戦で日本をW杯に導く2ゴールを挙げ“ジョーカー”として脚光を浴びた25歳は2021-22シーズンはベルギーのユニオン・サンジ=ロワーズで1年プレーした。

川崎フロンターレ時代から武器であったドリブルにフィジカルの強さも加わり、左WBという新境地も開拓するなど守備面でも成長を果たした。今は南野がレギュラーを張る左WGのポジションだが、単独で局面を変えられる三笘がその座を脅かし、本大会でもキーマンとなることは考えられる。

関連記事