レヴァンドフスキの移籍が響く絶対王者バイエルン、マインツに敗れブンデス11連覇に黄色信号
写真:ロベルト・レヴァンドフスキ(提供:AP/アフロ)
4月22日、ブンデスリーガ第29節「マインツ対バイエルン」の一戦が行われ、3-1でマインツが勝利した。
バイエルンはこの敗戦でドルトムントに勝ち点で抜かれ首位陥落となった。
直近の公式戦4試合で勝利なしとなり、ブンデスリーガ11連覇という偉業達成にも黄色信号が灯った。
圧倒的にゲームを支配するも敗れたバイエルン
バイエルンはこのマインツ戦でCL(チャンピオンズリーグ)準々決勝敗退のショックを拭い去るどころか、より深いショックを与えられることになった。
70%という圧倒的なポゼッションで試合を支配するも、マインツの効果的な攻撃に手を焼き、1-3で敗れた。
前半29分に幸先よくサディオ・マネのゴールで先制したまでは良かったが、後半に入るとマインツが質の高い攻撃でバイエルンゴールに襲い掛かる。
65分、ルドビク・アジョルケがシュートのこぼれ球をヘッドで押し込み同点に追いつく。
さらに73分、前線でカリム・オニシウォが上手くキープすると、エリア内に走り込んできたレアンドロ・バレイロにパスを出す。
このパスを受けたバレイロが冷静にゴールへの流し込み、逆転に成功した。
最低でも引き分け対バイエルンだったが、79分にさらに追加点を与えてしまう。
アーロン・マルティンがペナルティエリア内左サイドでボールを受けると、左足を振り抜いた。
強烈なシュートは、名手ゾマーの左側を抜けゴールネットに突き刺さった。
試合はこのまま3-1で終了し、マインツはホームでバイエルンに3連勝となった。
いまだレヴァンドフスキの移籍の穴が埋められず11連覇も怪しいバイエルン
ブンデスリーガ得点王7回の世界有数のストライカーであるレヴァンドフスキがバルセロナに移籍したことにより、得点力が不安視されたバイエルンだったが、シーズン終盤となりその影響が如実に表れている。
ここ数年シーズン100得点ペースだったが、現在は79得点となっている。
残り試合数は5試合であるため、92点前後となる可能性が高い。
もちろん92点でも圧倒的な攻撃力なのだが、ここ数年と比べれば攻撃力が落ちていると判断できる。
残り5試合は上位陣がライプツィヒ戦しかなく、シャルケやヘルタ、ブレーメン、ケルンといった中位~下位との試合が多いため、まだまだ優勝の可能性は高いと言えるが、特にここ数試合は調子を落としているため、ドルトムント次第で優勝を逃す可能性もあるだろう。
ドルトムントは優勝すれば元日本代表香川真司が輝いた2010—2011、2011—2012シーズン以来となる。
長らく続いたバイエルン一強時代に終止符が打てることからも、全力で優勝を狙ってくるはずだ。
ドイツ杯でもフライブルクに敗れベスト4進出を逃し、CLでもマンチェスター・シティに敗れベスト4進出を逃しているバイエルン。
これでブンデスリーガも逃すようなことになれば、チーム再編が必要になるかもしれない。
はたしてブンデスリーガを制するのはドルトムントか、バイエルンか。
残り5試合の結果に注目しよう。
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