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概ね及第点が並ぶも寸評は辛口気味に… 英国メディアはFA杯フォレスト戦の南野拓実をどう評価したのか?

ここまでFA杯では3得点を奪っている南野杯だが、準々決勝のフォレスト戦では不発に終わった。(C) Getty Images
現地時間3月20日、FAカップ準々決勝が行なわれ、リバプールは1-0でノッティンガム・フォレストを下して7年ぶりのベスト4入り。準決勝ではマンチェスター・シティと対戦することが決定した。

FA杯でのフォレスト戦といえば、96人の犠牲者を出した1989年4月15日の「ヒルズボロの悲劇」を思い起こさせるが、この大惨事の約1か月後にオールド・トラフォードで行なわれた再試合(リバプールが3-1で勝って決勝進出)以来の対決となったこの一戦、「レッズ」が主導権を握りながらもフォレストも時折好機を創るという展開のまま両者無得点で終盤を迎えたが、78分、コンスタンティノス・ツィミカスのクロスをディオゴ・ジョッタが押し込んで先制、粘るホームチームを振り切った。

なかなかゴールを奪えないでいたリバプールは、64分に4枚替えという思い切った選手交代をユルゲン・クロップ監督が敢行したが、その中で南野拓実もハービー・エリオットに代わって登場。主に前線右サイドに陣取り、持ち前の運動量で相手DFにプレッシャーをかけ続けたが、ボールに触れたり、プレーに絡んだりする回数はあまり多くは訪れなかった。

FA杯では今季、カーディフ戦で1点、ノリッジ戦で2点を挙げてチーム内得点王の南野は、このフォレスト戦で複数回ゴールネットを揺らせば、イアン・ラッシュ(1985-86シーズン準決勝&決勝)、マイケル・オーウェン(2000-01シーズン決勝から01-02シーズン3回戦のシーズン跨ぎ)というレジェンドたちに並ぶということで、少なからず注目を集めていたものの、現地メディアも予想したスタメン入りはならず、30分弱のプレー時間でシュートはブロックされた1本に止まっている。

この日本人アタッカーに対して、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は10点満点の採点で及第点の「6」を与え、寸評では「投入されてからは右サイドでハードワークを見せた」と記述。英国公共放送『BBC』は「ジョーダン・ヘンダーソン、チアゴ・アルカンタラ、ルイス・ディアス、そして南野は援軍として召喚されたが、恐怖を乗り越えて違いを生んだのは今季19点目のジョッタだった」と報じ、視聴者の投票による採点ではチームの出場15選手中の12番目となる「6.15」となった。
サッカー専門メディア『90min』での採点は「5」と厳しめで、「激しい努力で相手の攻撃をブロックしたが、それ以上のものをチームにもたらすことはできなかった」と攻撃面の貢献不足を指摘、クラブの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は「あまり効果的ではなかった。中盤の選手か、攻撃の選手かが不明だった。重要な存在ではなかった」とネガティブに綴るも、採点は及第点の「6」だった。

同じくクラブ専門メディアでは、『FanNation』がこちらも採点は「6.5」と比較的高めながらも、寸評では「全くインパクトを与えられなかった」と厳しい一言……。そして最後に『TAW』は「ピッチに登場し、テンポを上げた」と精力的な動きをポジティブに評したが、他の交代選手3人同様に採点はつかなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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