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C・ロナウド、本領発揮のハットトリックで通算807ゴール!歴代最多スコアラーに英国公共放送も「トップレベルの中で史上最高の得点者」と賛辞

歴史に名を刻んだC・ロナウドへの称賛の声が絶えない。(C)Getty Images
現地時間3月12日、プレミアリーグ第29節が行なわれ、マンチェスター・ユナイテッドはトッテナムを3−2で下したが、この試合でチームの全得点を決めたのが、37歳のクリスチアーノ・ロナウドだった。

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本拠地オールド・トラフォードでの一戦、2月15日のブライトン戦以降は得点から遠ざかり、前節のシティとのダービーマッチは負傷欠場したC・ロナウドは、12分にペナルティーエリア手前でフレッジの洒落たパスを受けると、鋭いミドルをゴール左隅に叩き込んで先制点を挙げると、38分にはジェイドン・サンチョのクロスをダイレクトで合わせて2点目、そして81分にはCKで高い打点のヘッド弾を決め、シーソーゲームに幕を降ろすとともに、チームにリーグ3試合ぶり(公式戦では4試合ぶり)の勝利をもたらした。

稀代のストライカーとしての本領を発揮して83分までプレーし、ヴィクトル・リンデロフとの交代時にはスタンドから拍手喝采を浴びたC・ロナウドに対し、ラルフ・ラングニック暫定監督は「確かに彼は今日、違いを生み出した。しかし、3ゴールだけでなく、相手ボールの際の働きも、今季ベストのものだった。彼が残りのシーズンでもフィットし続けることを願おう。我々はチームの、またクリスチアーノの、今日のようなプレーを今後も見ることができるだろう」と賛辞を贈り、今後への期待も寄せている。
ロナウドは自身のSNSに「オールド・トラッフォードに戻ってから初のハットトリックを決められ、とても幸せだ! このピッチに戻ってきたこと、そしてゴールと努力でチームを助けられるというフィーリングに勝るものはない。ハードワークし、チームが一丸となれば、いつでも、どんなチームにも勝てることを証明した。マンUに限界はない! 何があっても! レッツゴー、デビルズ!」と投稿し、喜びを表わした。

今季リーグ通算12得点でランキング2位タイに浮上(1位はリバプールのモハメド・サラーで20得点)した大ベテランだが、この3ゴールによって、欧州5大リーグにおける16シーズン連続2桁得点という偉大な記録を達成しただけでなく、長いサッカーの歴史において、さらなる高みに到達している。
キャリア通算807得点に達したことで、1930年代から50年代にかけてチェコスロバキア(当時)でプレーしたチェコ系オーストリア人のヨーゼフ・ビカンの「805ゴール」を超え、ついに史上最多得点記録者となったのである。

この記録に関しては、ビカンの得点に諸説にあり、チェコ・サッカー連盟は2001年に亡くなったレジェンドの記録を「821ゴール」とし、さらに非公式の統計機関「RSSSF」によれば「950ゴール以上」ということになっている(RSSSFの統計ではアマチュアやリザーブでの得点も含まれているとのことで、このランキングではロナウドはまだ4位である)が、一方で国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)などは「720ゴール」としている。
しかし、英国公共放送『BBC』は「ロナウドは間違いなく、サッカーのトップレベルの中で史上最高の得点者である」として、2001年からの歩みで足掛け1110試合目にして807ゴールに到達したポルトガル人ストライカーを称賛している。

今季は、長くナンバーワンの座を争い続けてきたリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)とともに衰えを指摘されることもあったロナウドだが、他の追随を許さない歴史的な実績を築いた彼には、かつてのチームメイトから「クリスチアーノはショーのスターだ。(彼のゴールは)最高レベルでマークされたものだ」(ガリー・ネビル)、「サッカーにおいて最も難しい部分であるゴールを多く決め続けてきた男に、これ以上何を言えるだろうか。彼は天才だ」(ロイ・キーン)と賛辞が寄せられている。

トッテナム戦後には、敵将アントニオ・コンテからも「メッシとともに、現在のサッカー界で最も偉大選手だ」と称賛されたロナウド。先日、『DAZN』のインタビューで「もう何年もプレーできないことは分かっている」と語った彼だが、ここからどれだけのその価値を高めていけるか。やはり、今後も「CR7」から目を離すことはできない。

構成●THE DIGEST編集部

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