「100%ではなかった」古橋亨梧をなぜ出場させた? ポステコグルーが明かす舞台裏「リスクを冒してはいけないのは分かっていた」
痛恨の離脱だ。
現地時間12月26日、スコットランド・リーグの第20節が行なわれ、2位のセルティックは、6連敗中で最下位のセント・ジョンストンと敵地で対戦。2トップの一角で先発起用された古橋亨梧は、開始早々に右足の太ももを痛めたのだ。
セルティックがリエル・アバダのゴールで先手を取った9分だった。味方の裏へのパスに反応した古橋だが、突如として倒れ、そのままピッチを去った。今月9日のベティスとのヨーロッパリーグ・グループステージ最終戦(〇3-2)で痛めていた右のハムストリングの怪我を再発した格好だ。
19日のハイバーニアンとのリーグカップ決勝(〇2-1)で復帰し、2ゴールの活躍で今シーズン初タイトル獲得の立役者となっただけに、チームとしても痛い負傷離脱である。そんな試合後、英衛星放送『Sky Sports』のフラッシュインタビューに応じた指揮官のアンジェ・ポステコグルーは「キョウゴは100%の状態ではなかった」と説明した。
決して万全ではない状態にもかかわらず、なぜ古橋を出場させたのか? 56歳のオーストラリア人指揮官は、こう続けている。
「今日、キョウゴが一か八かでやってみたがっていたから送り出した。もちろん我々はリスクを冒し過ぎてはいけないと分かっていたよ。だから、あの場面で彼が少し違和感を感じていた様子だったから交代させたんだ」
スコットランド・リーグは来月17日(現地時間)までウインターブレイクに突入する。それだけにポステコグルーは「問題はない」と強調する。そして、気になる今後については次のように説明した。
「キョウゴについては待つことになる。ただ、18日まで休みになるから、そこまで深刻に考える必要はない。ただ、彼は我々と同じ6、7月からではなく、日本で1月からプレーをし始めていた。だから、休みをとる必要がある時期は必ずくるんだ」
来月27日には、中国とのカタール・ワールドカップ最終予選も控えている。古橋は森保ジャパンにとっても貴重な戦力であるため、ここはしっかり身体を休めてもらいたいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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