「未来の選手」「期待外れ」復帰前進の久保建英をマドリーも注視! 専門メディアでは賛否両論が巻き起こる
9月22日に行なわれたラ・リーガ第6節のレアル・マドリー戦で、右膝に違和感を覚えて以来、戦列を離れているマジョルカの久保建英。長い治療とリハビリを強いられてきたが、待ちに待った復帰へ目途が付きつつあるようだ。
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これまでのジムトレーニングを経て、すでにピッチへ戻っている。クラブの公式YouTubeチャンネルに掲載された映像には、ボールを蹴ったり、全力で疾走する姿も見られ、インタビューで今後の展望を次のように語っている。
「今のところ、良いリハビリができていると思います。状態は良く、トンネルの出口の光が見えています。ピッチへ戻るのに、もう長くはかからないでしょう。復帰日がいつになるかは分かりませんが、全て順調にいけば、コンディショニングコーチのラウールと練習を始めます」
少しずつ復帰へ前進している日本代表MFについて、彼の所有元クラブであるマドリーも注視している。
まず「マドリーのメディカルチームは、クボの回復具合を段階的に追っており、マジョルカやクボと連絡を絶やすことなく、また回復状態を確認する診断も担当している」と現状を伝えているのが、地元スポーツ紙『AS』。「マドリーの要求で、クボは同クラブの施設があるバルデベバスに訪れており、11月の第1週にも足を運んでいる」と報じている。
さらに、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も「長い膝の負傷から復帰しつつあるクボは、引き続きホワイトチームからの精査を受けることになる」と記述。久保を「マドリーが本拠地から遠ざけてきた(レンタルに出していた)宝石」と形容したうえで、懸命にハードワークをしてきたと伝えている。
間もなくチームに合流し、ラ・リーガやコパ・デル・レイの舞台へ戻っていくが、同メディアは「クボが来季、マドリーに復帰してトップチームに加わるチャンスも窺うことになる」と指摘し、また「マドリーは複雑な膝の怪我に注意しながら、高いクオリティーを誇るクボの進歩ぶりをチェックしていく」と記した。
このように、久保をマドリーにとっての重要な存在と捉えているメディアは少なくない。同クラブ専門サイトの『THE REAL CHAMPS』も、フルミネンセの20歳、ルイス・エンリケ獲得の可能性を言及するなかで、「いつかキリアン・エムバペ、アーリング・ハーランド、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、クボと同じチームでプレーするかもしれない」と、未来のマドリープレーヤーとして認知している。
その一方で、カタルーニャのニュースサイト『EL NACIONAL.CAT』は、パリ・サンジェルマンに所属する18歳シャビ・シモンズの去就に関する記事で、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が獲得を躊躇する理由に、「多くのコストをかけて獲得したクボが期待通りに育っていない」という前例があるからだと報じた。
久保の復帰時期は、地元メディア『OK DIARIO』によると「楽観的に見れば12月4日のアトレティコ・マドリー戦、より慎重になれば年明け1月2日のバルセロナ戦」とのこと。はたして彼が朱色のユニホームを身に纏ってピッチに戻ってくるのはいつになるのか。マジョルカを勝利に導き、マドリーを納得させるパフォーマンスが期待される。
構成●THE DIGEST編集部
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