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「僕らは見下されていた」イ・チョンスらが日韓W杯・イタリア戦での“蛮行”を回想!同僚は「ハラハラする気持ちもあった」

激しい肉弾戦が繰り広げられた19年前のイタリア戦。これを韓国代表の選手たちが振り返った。(C)Getty Images
元韓国代表アタッカーが、サッカー史に語り継がれる騒動を振り返った。

発端となったのは、遡ること19年前に開催された日韓ワールドカップの決勝トーナメント1回戦のイタリア戦でのワンシーン。後半からピッチに立った韓国代表FWのイ・チョンスが、敵ペナルティーエリア内でシュートしようとした際に、相手DFパオロ・マルディーニの頭を蹴りつけたのだ。
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当然、これにイタリアの面々は激昂し、バイロン・モレノ主審に猛抗議。しかし、イ・チョンスには警告すらも出されずに試合は続行され、1-1で突入した延長戦でフランチェスコ・トッティが退場となったアッズーリは、結局1−2で敗れたのである。

試合後には、伊メディアからマルディーニの頭を蹴りつけたイ・チョンスに非難が殺到。際どい判定が相次いだモレノ主審ら審判団のレフェリングを含めて、韓国の買収疑惑も浮上するなど、小さくない波紋を広げた。

物議を醸したシーンを他でもない当人たちが回想した。現地時間11月5日に韓国の放送局『JTBC』のバラエティー番組に出演したイ・チョンスは、「あの試合の僕らはイタリアからかなり見下されていた」と語った。

「かなりなラフプレーを向こうから仕掛けられていた。それで韓国の何人かは怪我もしていた。そのなかで経験が浅いチーム最年少なりになんとかしたいと思っていた。そして起こしてしまったのが、あのマルディーニとのプレーだったんだ。

レフェリーの死角だったのもあって警告は受けなかった。僕は彼と口論になったとか言われたけど、そんなことはできなかった。マルディーニはイタリアを代表する選手だよ? 韓国でいえば、ホン・ミョンボだ。僕が蹴ってしまったときに、彼の目を見たんだけど、咄嗟に逃げてしまった」
当時の心境を赤裸々に語ったイ・チョンス。そんなチームメイトの振る舞いに「なんであんなことをしたんだと思った」と語るのは、先発でピッチに立っていたチョ・ジンチョルだ。

「僕らはイタリアのラフプレーにかなり苦しめられていたから、イ・チョンスがあのプレーをしたときに内心ではスッとしたが、でも『審判に見られていたら退場だぞ。どうするんだ』とハラハラする気持ちもあった」

正直な告白ではある。しかし、この韓国側の発言を、騒動を“根に持っている”イタリアの選手たちやファンはどう受け止めるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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