「ラグビーW杯」イングランド戦はフォードVS松田力也のキック対決、稲垣を中心にフリーキックを与えない戦い方が必須
稲垣啓太(写真:AP/アフロ)
見事初戦のチリ戦に42-12で勝利し、決勝トーナメント進出に弾みをつけたラグビー日本代表。
完勝の要因となったのは、「キックの精度」だ。
大会直前まで不調だった松田力也が6つのトライ後のコンバージョンキックをすべて決めるなど完全復調を果たした。
対するイングランドも、退場者を出しながらもフォードがハットトリックを含む27得点をすべてキックで奪うなど大活躍。
イングランド対日本はこの2人によるキック対決に注目だ。
キックの動作を修正した松田とフリーキックを与えない稲垣の活躍が必須
イタリアとのテストマッチでトライ後のコンバージョンキックを2本とも大きく外した松田は、その後キックの動作を根本から見直した。
上半身と下半身のバランスも改めて見直しこの大会に挑んでいた。
この調整が復調に繋がり、トライ後の6本のコンバージョンキック成功に繋がった。
しかし、次戦のイングランド戦では苦戦する可能性が極めて高い。
世界ランキング8位のイングランドは、これまでのすべてのW杯に出場しており、2003年には優勝、1991年、2007年、2019年には準優勝しているからだ。
とりわけジョージ・フォードには要注意だ。
初戦のアルゼンチン戦では、全得点(27得点)を自らのキックで実現させてしまっている。
非常に難しいプレーであるドロップゴールを3本も決め、ペナルティゴールも6本決めている。
日本代表としては、稲垣啓太を中心として「フリーキックを与えないプレー」が求められるだろう。
昨年行われたイングランドとのテストマッチでは13対52と大敗を喫しているだけに難しい相手ではあるが、決勝トーナメントに進出するためには大番狂わせを実現させたいところだ。
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