神谷そらの優勝ボールは、プロで使う人は稀!?

神谷そらの優勝には、パターとボールも貢献した

日本女子プロゴルフ選手権最終日。最終組で小祝さくらとのデッドヒートを演じ、その飛ばしでギャラリーを魅了した神谷そら。躍動感あふれるスイングはなかなか真似できるものではないが、優勝した使用ギアを見てみると、アマチュアが参考にできる意外なアイテムがあった。

テレビ中継を見ていた人は、グリーン上でカップに沈める神谷そらのボールがキャロウェイの「トリプルトラック」の3本線が入ったボールだったことに気づいただろう。となると「クロムソフトX」のトリプルトラックかと思うのが、ギア通の感覚。通常プロユースのボールとして知られるのは「X」のほうだからだ。しかし、神谷の使うボールはノーマルの「クロムソフト」であり、「X」ではない。キャロウェイに問い合わせると、神谷以外の女子選手で「クロムソフト」を使っている選手はいない、とのこと。
 
「クロムソフト」は「X」より打感が柔らかくて直進性に優れるので、アマチュアが使いやすいボールというイメージだ。神谷も当然両モデルを試したうえで、「クロムソフト」に決めたはずなので、そちらのほうがフィールにマッチしていたというほかない。
 
もう一つ気になったのが、神谷の使うパターだ。日本女子プロ選手権の最終日もプレッシャーを感じさせないパッティングが光った。使用モデルは、オデッセイの「2ボールELEVENトリプルトラック」。ボールと同様、トリプルトラックの入ったパターでボールとの3本線を合わせてアライメントに役立てていた。ネオマレット型のパターはオートマチックに打てて手も動きやすい。このあたりも我々アマチュアが参考にしたいところだ。
 
ついでといってはなんだが、もう一つご紹介しよう。神谷のウェッジだ。ショットのイメージが強いので、アプローチにまで目がいかなかったが、パーオン率は62位(9月11日現在)と決して高くはない。アプローチとパットでリカバーしていることも見てとれる。使用モデルは、キャロウェイの「JAWSフォージド」だ。神谷はノーメッキで使用しているが、フェースを開いても閉じても違和感なく構えられ、開き具合を変えてもソールが抜けるユーティリティの良さがある。こちらもバランスのよいウェッジで、アマチュアでも十分使える。
 
ヤマハ契約で、新しいドライバー「RMX VD/M」と新しいアイアン「RMX VD/R」で優勝を勝ち取った神谷そらだが、それ以外のギアにも注目してみると面白い。

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