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【キャンプと熱燗の黄金比】熱燗DJ×日本酒キャンパーの最強タッグが「ベストな飲み方」を徹底検証!

アレコレ試しながら「熱キャン」してみた!

ここからは実際に、おいしい熱燗の飲み方を2人に検証してもらいましょう。キャンプシーンで楽しむ熱燗こと「熱キャン」では、どんな道具を用いて、どんな温度で飲むとおいしいのか。また、おつまみとして合うものは何か探っていきます。

検証に使ったのは沢の鶴「米だけの酒」

検証で使用した日本酒は、1717年に創業した兵庫県神戸市に本社を置く「沢の鶴」のロングセラー商品「米だけの酒」

醸造アルコールや糖類、酸味料を一切使わずに醸造した純米酒で、そのテイストは中口で軽快かつなめらか。名水百選にも名を連ねる六甲山系の天然水「宮水(みやみず)」を仕込み水に使用し、米麹を65%まで磨くなど、一般に想像されるパック酒とは一線を画すような味わいの純米酒です。

米だけの酒は、さまざまな飲み方にも柔軟に対応してくれる味わいが魅力です。アウトドアシーンでは、細かな温度調整が難しいもの。そんな環境でも「安定しておいしく飲める」のが魅力。

パック酒なので、処分が簡単なところもキャンパーには見逃せないポイント。飲み終われば、コンパクトに折りたためるので、かさばらずに処分できます。米だけの酒は、キャンプで熱燗をするにはうってつけの日本酒というわけです。

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【熱キャン比較検証その1】酒器の違い

熱燗の口当たりや風味を大きく左右するのが「酒器」。定番のおちょこやキャンプとの相性がいいミニシェラカップ、平らな平盃(ひらはい)と呼ばれる器など、2人に持参してもらった多様な形の酒器で飲み比べることで味わいの違いを検証します。

オールマイティに日本酒をおいしく飲める「平盃」

熱燗DJつけたろうさん(以下、つけたろう):熱燗を飲むにあたって、酒器は大切な要素。僕は基本的に、磁器で素焼きの「平盃」であれば9割の熱燗をおいしく飲めると思っています。

ただ、アウトドアシーンでは壊れにくさや扱いやすさも重要ですよね。そういった点では「100円均一のおちょこ」もおすすめです。飲み口はまずまずですが、もし割れてしまっても気軽に買いなおせる安心感が魅力です。

タシロトモヤさん(以下、タシロ):最近はもっぱらこの「ミニシェラカップ」(容量約60mL)を使うことが多いです。ほどよいサイズ感と、やっぱりシェラカップならではのキャンプ感を満喫できるのが魅力。ステンレス製で割れることもないので、磁器などに比べてアウトドア向きですね。

つけたろう:これ、いいですね。軽くて使いやすそう!まずはこれで飲んでみようかな。

タシロ:サイズもちょうどいいですよね。じゃあ僕は平盃を試してみます。

つけたろう:あ、めっちゃいいですね!初めて使ってみたけど、想像以上に熱燗がおいしく飲める。ハンドル付きっていうのも便利ですね。これまで、何の疑いもなく盃タイプを選んでいましたが…ミニシェラカップいい!

タシロ:ミニシェラカップいいですよね。ハンドル部分をバックパックなどに引っ掛けて持ち運べるのも便利です。うん、平盃で飲むのもやっぱりいい。安定感があります。

タシロ:じゃあ次は、このおちょこでどうぞ。

つけたろう:ありがとうございます。これは「スズ製」

タシロ:そうです。

つけたろう:こういうスズやステンレス製のような酒器は、「キャンプギア」っぽい見た目でテンションが上がりますね。飲み口は…酸味が立つ感じがしますね。

つけたろう:じゃあこれはどうかな?「木製の漆塗り」のおちょこです。軽くて割れないのが特徴。こちらもアウトドアな雰囲気があります。

タシロ:あー、やっぱり全然味わいが変わりますね。ちょっとだけきつく感じるというか。

つけたろう:そうですね。やや辛味が立ちやすいという特徴があるかもしれません。

アウトドア感満載なミニシェラカップや木製のおちょこなど、さまざまな酒器で熱燗を楽しんだ2人。果たしてどの酒器に心を引かれたのでしょうか。結果はのちほど発表します。続いては温度の違いで熱キャンを検証!

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【熱キャン比較検証その2】温度の違い

次は「温度」の違いによる検証。熱燗はどう味が変わるのでしょうか。

温度の違いによる熱燗の名称

熱燗とひと口に言っても、温度によってその呼び名は細分化されています。

例えば30℃は「日向燗(ひなたかん)」と呼ばれ、酸味やうまみの輪郭がハッキリと出始める温度。また55℃では「とびきり燗」と呼ばれ、香りが強くなり、味わいに刺激を感じられるようになります。

キャンプで温度計などの器具を持参するのはハードルが高いので、ここまで細かく温度管理をするのは難しいですが、知識として頭に入れておくと熱燗を飲むのがもっと楽しくなりますよ。

右手前からそれぞれ40°C、50°C、60°Cに燗された米だけの酒

つけたろう:それでは、今回は3段階の温度で検証してみましょう。およそ40°C、50°C、そして60°Cです。

つけたろう:温度計を使うのもいいんですが、キャンプではできるだけ荷物を減らしたいですよね。そこで、見た目と肌感覚でわかる温度の目安を紹介します。熱燗を温めるお湯の温度は80℃くらいがおすすめです。これは、お湯に小さな気泡ができ始めるくらいが目安です。

熱燗は肌感覚で大まかな温度がわかります。40°Cは「ぬるめのお風呂」くらい、50°Cは「入れなさそうなお風呂」くらい、そして60°Cは触れたら「熱い!」となるくらいが目安です。

タシロ:では、飲み比べていきましょう。まずは40°Cからいきます。うん、おいしい。いいですね。しっかりと味わいを感じられる温度です。

つけたろう:僕は熱めの60℃から。屋内だと熱さをダイレクトに感じますが、アウトドアで飲むと温度が少し和らぐ印象がありますね。

タシロ:ちょい熱めの50℃もいいですね。これくらいの温度が好き嫌いなく楽しめるかも。正直、沢の鶴の米だけの酒はどんな温度で飲んでもおいしいですね(笑)。

つけたろう:ちなみに、アウトドアな環境だと熱燗が冷めるのが早い。特に秋冬は気温が低いので、せっかく熱燗をつくっても、あっという間に冷たくなってしまいます。

そんなときは、とっくりを鍋に戻して4〜5秒待ちましょう。すぐに温め直せます。また、とっくりが入る保温性のある材質の容器を用意するのもいいですね。長時間熱燗を楽しめますよ。

熱燗を冷まさないためのコツをお聞きしながら、検証続行!温度が異なる熱燗を順番に楽しんでいました。果たして2人がすすめるキャンプの熱燗の温度は?結果は最後にお見せします。

どんな温度でもおいしく飲める!熱燗向きな日本酒

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【熱キャン比較検証その3】おつまみの違い

最後の検証は熱燗に合う「おつまみ」。今回は、キャンプ飯としても優秀なレトルトカレーをチョイス。つけたろうさんいわく、熱燗とスパイスとの相性は良く、おつまみとしてカレーはマッチするのです。

検証には、

  • バターチキンカレー
  • キーマカレー
  • グリーンカレー
  • 甘口カレー
  • シーフードカレー
  • 牛すじカレー

の6種類を用意。それぞれ米だけの酒の熱燗との相性を探ってみました。

また、カレーとあわせて、キャンプでもおなじみの「アウトドアスパイス」もおつまみになるのか検証。熱燗とアウトドアスパイスという意外な組み合わせの相性はいかに?

タシロ:先にカレーを食べて、熱燗で追う感じですかね?

つけたろう:初めての試みだ(笑)。

タシロ:僕は一般的なレトルトカレーに多い甘口のものから。カレーを食べて、熱燗を飲んで…。うん、おいしいですね。米だけの酒のすっきりとした辛さが、甘ったるさを洗い流してくれる感じです!レトルトカレーだけでもちゃんとおつまみになりますね。

つけたろう:あ、グリーンカレーは合わないかもしれない。辛さが変に際立つ印象です。

タシロ:ですね!ちょっと辛すぎて日本酒の味がわからなくなってしまいます。

つけたろう:あ、シーフードカレーはめちゃくちゃおいしい!米だけの酒は魚介系との相性がいいから、カレーでもその組み合わせはいいのかもしれませんね。

タシロ:僕もそう思います!牛すじカレーのコクとも相性がよさそうですね。

つけたろう:次はアウトドアスパイスと一緒に飲んでみましょう。

タシロ:塩を舐めながら日本酒を飲むという習慣もあるくらいですから、アウトドアスパイスを舐めて熱燗を楽しむなんて、「熱キャン」らしいスタイルですね!

つけたろう:これもカレーと同じく先に口に含んで…熱燗で追う感じですね。あ、おいしいかも。

タシロ:じゃあ僕も試してみよう…。あ、いいですね!スパイスのうまみが残っているところに熱燗の風味があとから来るので、温かいスープを飲んでいるような感じがします。

つけたろう:うん、タシロさんのおっしゃる通り。パンチの強いスパイスを米だけの酒がうまく中和してくれて、これだけでも十分おつまみになりますね!

意外や意外、アウトドアスパイスと熱燗の組み合わせはとてもいいことがわかりました。

そして、カレーは種類によって熱燗との相性が大きく異なる結果に。ここからは気になる検証結果を発表します!

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結果発表!2人のおすすめの飲み方は?

ここまで酒器、温度、おつまみと、3つの観点で検証を行ってきました。その結果、2人が出したランキングがこちら。

酒器は、つけたろうさんが絶賛していたミニシェラカップがおすすめ。平盃に引けを取らない味わいの広がり方に加えて、携行性の高さなどアウトドア向きな点も評価ポイントになりました。また、100円均一のおちょこも高評価。屋外でも手軽に熱燗を飲んでいる雰囲気を楽しめて、もし割れてしまってもお財布にやさしいのが魅力です。

温度は、50℃前後のちょい熱めがおすすめです。温度はどれを選んでも結局はおいしく飲めるものの、あえて順位をつけるなら熱すぎず、ぬるすぎずの中間部分がトップに。

おつまみは、シーフードカレーが首位をゲット。まろやかな飲み口の米だけの酒の熱燗は、魚介類とよく合い、シーフードカレーのうまみをより引き出してくれるのです。今回試した6種類のカレーの中では、ダントツで相性のよい組み合わせでした。

決定!これが熱キャンの“黄金比”

検証結果を踏まえ、「おいしい!」と感じられる熱燗をつくるための手順を解説します。

ステップ1:小さな気泡ができるまでお湯を沸かし、日本酒を注いだとっくりを沈ませる。温度の目安としては50〜55℃。温度計で測るのももちろんいいが、アウトドアで熱燗を飲むなら細かいことは気にせず、おおよその感覚で楽しめればOK(肌感覚としては「入れなさそうなお風呂」くらいの温度)。

ステップ2:温まった日本酒をミニシェラカップに注ぐ。熱燗をカップに注ぐ際は、なるべく少なめに入れて、なくなったらまたとっくりから注ぐ方法がベター。これにより、外気に触れる面積が減るため冷めにくくなる。

ステップ3:おつまみにはレトルトのシーフドカレーを用意。カレーを味わい日本酒で追いかけるのがおすすめ。カレーのほかにも、キャンプ飯でおなじみのアウトドアスパイスも相性抜群。スパイスを少し口に含み、直後に熱燗を飲めばダシの効いたスープを味わっているような感覚に。

ステップ4:アウトドアシーンでは日本酒が冷めやすいので、とっくりを4〜5秒だけ鍋に戻したり、保温性の高い容器を用意するのもおすすめ。温めた燗酒がなるべく冷めないようにすることで、熱燗らしい味わいを最後まで楽しめる。


2人があらためて感じた「キャンプ×熱燗」の魅力とは

普段からキャンプと日本酒にどっぷりと浸かっているタシロさんと、熱燗愛にあふれたつけたろうさん。そんな2人が今回、キャンプシーンで楽しめる熱燗「熱キャン」の最もおいしい飲み方を検証してみて感じたこととは。また、気になった点などはあったのでしょうか?感想を聞いてみました。

検証で見えてきた熱キャンの可能性

つけたろう:楽しい検証でした。タシロさんが持って来たミニシェラカップは、日本酒を飲むにあたっての新たな発見でした。僕もあれ、欲しいですね。

もし今回のカレーと同じようにまたペアリングを検証するのであれば、「熱燗に合うおでんダネ選手権」を開催してみたいですね(笑)。僕の本命ははんぺんかさつま揚げ。はんぺんはそれこそ、今回試したようないろんなアウトドアスパイスにつけて食べてもおいしそうですよね。それを熱燗でクイっと流し込めば、最高の味わいになりそうです。

タシロ:興味深い経験でした。検証で使用した沢の鶴の米だけの酒は以前から知っていましたが、酒器、温度、おつまみが変わればこうもテイストが変化するのかと驚きました。自分なりの飲み方を見つけるにはぴったりのお酒です。

熱燗は好みの温度で楽しんでOK。そのうえで、シチュエーションやペアリングする対象に合わせて変化を楽しめばいいと思います。おつまみはシーフードカレーがとにかく最高でした!これほどまで熱燗と相性がいいとは想像もつきませんでしたね。

今回の検証で使った米だけの酒は、さまざまな楽しみ方ができるのはもちろん、パックなので破損の心配が少なく気軽に持ち運びできるのも、アウトドア派に人気の理由の一つです。

容量のラインナップが豊富なのもうれしいところ。少人数で行くキャンプには900mLサイズ(税込845円)がおすすめ!1.8Lサイズ(税込1,663円)は大人数のグルキャンで楽しむのにぴったりです。また、ソロキャンでしっぽりやるなら180mLサイズ(税込179円)がちょうどいいですよ。

飲み方によってさまざまな表情を見せてくれるお酒をお供に、次のキャンプを満喫してみてはいかがでしょう。

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より手軽にキャンプで熱燗を楽しんでもらうために、お得なキャンペーンを実施!

2023年10月1日(日)〜2024年1月31日(水)の期間中、キャンプ用品レンタルサービス「hinataレンタル」にて、「熱燗セット」を無料で借りられます。カセットコンロや鍋、おちょこなどが付属する充実のセット内容です。さらに、セットを借りると、今回紹介した沢の鶴の米だけの酒をプレゼント!これがあれば、初めての熱キャンも成功すること間違いなしです。この機会をお見逃しなく。

【詳細情報】
キャンペーン期間:2023年10月1日(日)〜2024年1月31日(水)
セット内容:カセットコンロ(カセットフー タフまる)/鍋/酒たんぽ/おちょこ×2/温度計/収納ポーチ
※本セットには燃料(CB缶)は付属いたしません。メーカー純正のガス缶(イワタニ)をお買い求めください
※送料、保証料は別途発生いたします

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撮影/Tat モデル/熱燗DJつけたろう、タシロトモヤ

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