最高の一瞬『アリーナでの写真_ハンドボール』

 

ジークスター東京というハンドボールチームのオフィシャルカメラマンを、縁があってやらせてもらっています。

 

チームは日本リーグに参戦するようになって現在3シーズン目なんですが、リーグには豊田合成ファルコンズという、ここ数年の圧倒的なチャンピオンチームがいます。写真はリーグ参戦3シーズン目のときに、ジークスターがその豊田合成に初めて勝った瞬間の写真です。

 

本当は手前の土井レミイ杏利選手にピントを合わせて撮るべきところだと思うんですけど、奥のベンチの選手たちの喜び方が印象的で、こういう構図で撮ろうかなと思ってときに土井選手が入り込んできてくれたという感じなんです。

 

会場が「豊田合成記念体育館 エントリオ」と言って、愛知県の稲沢市にある豊田合成が持っている屋内スポーツの専用アリーナで、これがいわゆる体育館というのとは全然違う。ここでハンドボール、バスケット、バレーボールが行われるそうなんですが、3500人収容のコンパクトな作りですけど、雰囲気がかなり良くて、こうしたアリーナが全国にもっと増えてほしいなと思っています。

 

いわゆる体育館で撮ると、やはり背景が結構うるさくなってしまって、こういった感じの写真にならないんです。

 

このアリーナは、照明もLEDのスポットライトとかが常備してあって演出とかもしやすそうですし、観客も低いレベルの席から見られるので何か没入感がありますね。被写体のほうに目が行くような工夫がされていると、個人的には感じています。写真を撮るほうとしてはありがたいというか、雰囲気がある写真が撮れて好きですね。

 

 

▼髙須力(たかす・つとむ)

1978年東京都出身。2002年より独学で写真を始め、サッカーを中心に幅広い競技を撮影。FIFAワールドカップは2006年ドイツ大会から2022年カタール大会まで5大会連続取材中。ライフワークでセパタクロー日本代表を追いかけている。

ANSP(日本スポーツ写真協会)会員
AJPS(日本スポーツプレス協会)会員
AIPS(国際スポーツプレス協会)会員

関連記事