最高の一瞬『すごく強い人_森保監督(サッカー)』

 

普段から非常に紳士で、柔和な感じを崩さない森保一監督ですが、今回のワールドカップのときに限らず、国歌斉唱のときによく目に涙を浮かべています。

 

取材を通じて昔から森保監督のことはよく知っていますが、とても純粋な方なので、日の丸を背負って戦うということに対して、この国歌斉唱のときに高ぶるものがあるのかもしれません。

 

ただ、毎回こうして何かしらの想いで涙が出るところまで行くという集中力がすごいなと思いますし、逆に何か私たちが計り知れない苦労などがあって、そうしたものが国歌を聞くことで噴出してくるのかなと考えたりもします。

 

メディアからかなり叩かれることもありましたが、ここまでずっと感情の起伏を見せないできました。これが外国人監督とかだったら、嫌みをいったり、怒ったりもするところなのですが、森保監督は常に真摯な態度で接していました。

 

結局、目標のベスト8には届かなかったわけですが、ドイツとスペインを倒してベスト16という、これだけの驚きを与えたので、やはりすごく強い人なのだなと思います。

 

 

▼佐野美樹(さの・みき)

東京都生まれ。写真家いしだまことに師事後、スポーツフォトグラファー梁川剛のアシスタントを経てフリーに。サッカーやレスリングを中心としたスポーツだけでなく、人物ポートレートや料理など、広告やエディトリアルにて幅広い分野で活動している。カタール・ドーハでは大好きなビリヤニを思う存分堪能した。

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