写真で振り返る東京五輪『阿部詩が大記録へのスタート』

初出場のオリンピック。阿部詩は柔道女子52kg級で見事に金メダル獲得。その数十分後、兄の一二三も男子66kg級で優勝し、兄妹同日金メダル獲得が大きな話題になった。

高校1年生の2017年に、史上最年少の16歳で国際大会に優勝。以降、国内外のライバルを相手に切磋琢磨し、技術的にも、肉体的にも、精神的にも強さを身に着けてきた。

2018年の世界選手権では、史上初の兄妹同時優勝達成。同じく高みを目指す兄の存在も、成長には大きなプラス材料だ。2019年には世界選手権を連覇し、ますます自信をつけていった。

迎えたオリンピック本番、戦いぶりは非常に冷静だった。準決勝、決勝ともに延長戦となったが、準決勝では鮮やかに内股で技ありを取り、決勝では一瞬のチャンスを逃さずに寝技に持ち込んだ。

「私の努力がやっと報われて良かった」と直後は感激の様子だったが、数日後には「3年後のパリオリンピックに向けてスタートしていると思うので、2連覇に向けて簡単ではないけれども、日々努力をしていきたい」とコメント。

愚直に強さを目指す姿勢が目立ち、ますます注目の存在だ。

これからどんな強さを見せ、どんな記録を打ち立てていくのか楽しみだ。

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