坪内瞳(日大指揮官)が目指す、女子野球の認知度向上。

元女子プロ野球(兵庫スイングスマイリーズ)選手で、現在は日大女子野球部監督を務めるいらっしゃいます静岡県三島市出身の坪内瞳さんをお迎えしております!

高校で選抜大会優勝も、大学ではイップスを発症

――女子プロ野球について色々と知らない方もいると思うので、まず女子プロ野球について教えてください。

はい、2010年に日本女子プロ野球機構によって、プロとしてのリーグ戦が始まりました.その後2013年にはチーム名が一新され、体制も変わり、「ヴィクトリアシリーズ」とトーナメントで戦う「ティアラカップ」の2シリーズで行われています。

――そんな中、坪内さんは2010年-2012年の3年間プロとして活躍されたんですね。

その通りです。3年間プロとしてプレーさせて頂きました。

――打率だけみて話すのも恐縮ですが、最終年である3年目に.337と一番良い成績でシーズンを終えられています。引退を決意されたのは、指導者の道につきたい。という夢があったからなんですか。

いえいえ、とんでもないです。まったく指導者になろうと思っていませんでした。引退を決意したのは怪我が原因です。膝を痛め自分が満足するプレーが出来なくなったと感じていました。自分が良いプレーを見せることが出来るのは、最後の年だと思っていましたから、後悔はありませんし清々しい気持ちです。

――なるほど。それでは、坪内さんが野球を始めたきっかけを教えてください。

小学校4年生の時に、仲が良かった男友達に誘われました。体を動かすことが大好きだったので、やってみよう。と思い参加したのがきっかけです。

――それで野球を選ばれたのが珍しいですよね。参加して、面白い!って思いましたか。

はい。野球って打つ、投げる、走る。と色々な動作があるじゃないですか。それが面白くてハマりましたね。

――なるほど。そこから野球にのめり込んで行ったと。

ただ辞めようと思った時期ももちろんありましたよ。中学2年の時に、男子とのコミュニケーションがうまく取れなくてとても辛かったです。

――そこで辞めなかったのは、何故ですか?

野球は自分一人の力でやれてきたわけではなく、チームメイトや家族、友達色んな方が助けてくれたから、今の自分がある。と思ったんですよね。なので、ここで辞めたら自分に対する甘えだ。と考えていました。

――そこから、高校も選抜大会で優勝されたんですよね!

そうなんですが、またそこからが大変で…。大学ではクラブチームを自分で作るところから始めたんですよね。チーム結成時なんて当然9人揃うはずもなく、2〜3人で練習することも少なくありませんでした。さらに大学2年ではイップスにかかりまして。

――精神的な原因などにより思い通りにスポーツの動作が出来なくなるイップスですが、イップスが原因で野球を辞める人も少なくありません。坪内さんは、その後どうだったのですか?

チームのトレーナーと本を読んだり、色々と相談に乗ってもらったりと試行錯誤して、克服出来ました。そして、大学4年の最後の大会で、全国大会・クラブ選手権・関東秋季リーグ戦全てを制し、大学最後の大会を終えることが出来ました。

――そこから、プロになったと。

卒業後も女子硬式野球部のコーチとして大学に残る。ということになったのですが、女子プロ野球のトライアウトがあると聞いて、チャレンジしてみたんです。

坪内瞳

女子野球に対する認知度は上がっている

――トライアウトはどのようなテストでしたか?

1次テストと2次テストがあって、1次は50m走、遠投、投球or打撃守備。2次は実践テストとしてシートノックやシート打撃です。受けた時は、受かったかどうか五分五分かな。ってところでしたね。

――結果受かってプロになった。というわけですね。実際に入ってみて、女子プロ野球の魅力ってどんなところでしたか?

全てのプレーに全力で喜んだり、悔しがったり。たくさんの表情が見れます。甲子園みたいな感じで本当に見ていても面白いと思います。また、まだまだ女子プロ野球自体が発展途上なので、一緒に育てていくというか、毎年毎年色々と変化していくのも面白みの1つだと思います。

――女子プロ野球の年俸ってどのくらいなのですか?200万円で固定と聞いた事があるのですが。

それは1年目の話ですね。2年目以降は成績によって大分変わりますよ。

――なるほど。活躍次第でというわけですね。それでは坪内さんの現時点での目標を教えてください。

今度、日大の女子野球部に入ってくれる女の子がいるんです。大学のチームとしても今年スタートの1年目でチームの人数も9人揃わないので初年度はなかなか部活として実績を出す事が難しいですが、なんとか入ると決めた女の子が4年になって卒業するまでには、実績を残したいな。と思っています。

――坪内さんの大学1年生の頃と同じ感じですよね(笑)1からのスタート。漫画みたいですよね。是非成し遂げてください。女子野球自体が盛り上がることに少しでも貢献出来ればと思います。

ありがとうございます。女子プロ野球が出来た。ということもあり女子野球に対する認知度も上がっていると思うんですよね。大学で部が出来るのもそうですし、高校生の女子野球チームも私が高校生の頃より大分増えてきています。どんどん、盛り上げていきたいです!

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