• HOME
  • 記事
  • その他
  • 普通の大学生が、世界最大のスポーツマーケティング会社に入るまで

普通の大学生が、世界最大のスポーツマーケティング会社に入るまで

スポンサーの“意味”と“価値”を明確にする仕事

今、メインで行っている仕事はオリンピックスポンサーのコンサルティングです。オリンピックのスポンサーとなる企業は多いのですが、“なってから何をしていいかわからない”という悩みを持っています。スポンサーになったからには2020年までの4年間で様々な戦略を作って、「オリンピックを通して企業の価値を高めるためにこういうことをやっていきましょう」と提案します。その中で行う様々な活動をリサーチしてまとめて、何が良くて何が悪かったかというのを打ち出し、ブラッシュアップした結果、4年後に“最終的にスポンサーシップの活動を通じてこれくらいリターンが得られました”というのを報告する、長期的なプロジェクトにもなります。

スポンサーになることに対して“東京(日本)でやるから”“日本を代表する企業だから”“競合にとられるわけにはいかない”というような曖昧な名目でなったら終わりでは、投じるお金がもったいないですよね。

ただの寄付ではなく、スポーツに対してのスポンサーとなることで、“これだけ投じたらこういうリターンが企業にはある”というのを証明し、その価値を最大化しなければいけない時代になっています。

仕事は大変です。これまで、スポンサーということに対してのメリットを考えるという習慣が日本のスポーツ文化の中で無かったこともあり、明確に答えがないものを自分たちで考えなければいけないんです。かなり頭を使いますね。

“やってみる”ことで道は開ける

この業界で働くには、強い覚悟と思いが必要です。それが無ければ、入れない世界でもあると思います。そして、スポーツ界うんぬんではなく、働いていくためには自分で考えて、自分で答えを出せる人材でないといけないなと感じます。特にこの世界はまだ答えがないところもありますから。そこの思考力は問われますね。自分は決して良い大学に行ったわけではないですけど、思いは強かった。また、そういった思考力が身に付いたのも、過去のスポーツを通じた失敗からなのです。

スポーツ系の学部にいたにも関わらず、周りがみんな、普通の就職をしているのが寂しかったのも1つ、ありました。『この世界で働くのは無理だな』と思って諦める人が多かったんです。だけど、実際に自分はこの世界に入れた。やらなきゃわからないし、動いてみたからわかったものがあります。だからこそ、リミットを外して動くことが重要ですし、そうすれば道は開けるんじゃないかなと思います。まずは、自分自身で自問自答し続け、自分の中の大切なものを理解する、そしてブレない軸を作ることだと思います。

荒木哲郎

>レピュコムHP

>Facebookページ・レピュコム『データで見るスポーツマーケティング』

レピュコムジャパンTwitter

関連記事