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10年目で手にしたチャンピオンベルト。父の死を力に変えた“遅咲きのキックボクサー”

ついにチャンピオンベルトを獲得。次に狙うのは“世界”

-**そしてついにチャンピオンになった、と。**

実は僕、タイトルマッチの前からラスベガス行きのチケットを取っていたんです。チャンピオンになってからラスベガスに行くことをモチベーションにして、辛い練習の時にはそれを思い浮かべるようにしていました。勝ったら楽しいことをする、というのは今でも常に大切にしていますね。

チャンピオンになったのは昨年の3月です。初めは2年前の5月に先輩が怪我をしてタイトルマッチができなくなって、王者を返上したことがありました。それで僕がそのタイトルを懸けて戦ったのですが、その大切な試合で負けてしまって。そこから1年後にまたチャンスがあって、やっと日本チャンピオンを取れました。

-**キックボクシングに向いているのはどんな人ですか?**

闘争心がある人です。仕事終わりで練習に来て、ひたむきに頑張っている人と仲良くなり、職業を聞いてみたりすると大抵社長だったりして、人の上に立つ人は闘争心が違うのかなと。闘争心があると練習を頑張れるし、そうしたら強くなれるので。

キックボクシングは頑張れば誰でも強くなれます。特に自分に限界を作らない人は絶対に強くなりますね。疲れたら「もうダメだ」となるじゃないですか。でもそこでまた「これからだ」と気合を入れてもう一踏ん張りできる人が強くなります。

-**キックボクシングの一番の魅力はどこにありますか?**

ずっと思っているんですけど、ジムって誰でも入れる場所なんですよね。そうすると様々な職業の人や、いろいろなタイプの人間が集まってくるので出会いも多くなるし、仲良くなれるので知り合った人が財産になります。人脈じゃないですけど、キックボクシングをやっていなかったらそれこそ僕が会社の社長の方と知り合う機会はまずなかったと思います。

-**もし、キックボクシングと出会っていなかったら何をしていましたか?**

格闘技はやりたかったです。子供の頃から強い男への憧れというのは大きかったので。ボクシングだったかもしれないですね。

勝次

-**勝次さんのファイティングスタイルやここに注目して欲しいと思うところがあれば教えてください。**

元々はボクシングに興味があって始めているのでパンチテクニックと、目黒ジムの大先輩の沢村忠さん(元日本キックボクシング協会東洋ミドル級、ライト級王者)の得意技である「真空飛び膝蹴り」と言われる技は同じ階級だったということもあって、たまに出すように意識はしています。当たればKOできるので盛り上がります!

-**最後に勝次さんの今後に向けた意気込みを一言お願いします。**

もう次を狙っています。12月で3度目の防衛戦なのでそこで勝って、来年には日本タイトルを返上して、世界タイトルマッチの挑戦権をもらえるように頑張り、来年中に世界チャンピオンになることが目標です。

12月11日に後楽園ホールで勝次選手の日本ライト級3度目の防衛戦が行われる予定です!

詳しくはこちらをご覧ください。

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